劇伴音楽から見る!第7話「ハルカカナタ」

 

こんにちは、ぎぬまです。


今回は虹ヶ咲タグ企画

#明日へ夢を繋ごうについての記事となります。

アニメ虹ヶ咲2期に向けて何を書こうかと考えたましたが、私が一番楽しんだ劇伴音楽の『Sound of TOKIMEKI』の解釈についてお話していこうと思います。

この機会に劇伴音楽の魅力や楽しみ方を知っていただけると嬉しいです!

最後までよろしくお願いします!

 


○劇伴音楽とは?


劇伴とは

映画やテレビドラマ、演劇やアニメで流れる伴奏音楽をいう。また、音楽におけるジャンルの一種ともされる。

Wikipediaより)

 

一般的にはBGMと言われる音楽のことです。

しかし、劇伴音楽の意味はBGMだけではなく、キャラクターの心情や情景描写、その場所の雰囲気を表す等の重要な役割があります。

アニメの物語を彩る上で欠かせないもののひとつだと思います。

例えるなら、ウインナーにかけるケチャップのような存在。


そんな虹ヶ咲学園の劇伴音楽の世界

第7話「ハルカカナタ」是非お楽しみください!

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○アバン


・やさしさをあなたに

近江彼方がアルバイトしていたり家での家事の様子が映し出される場面。

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この場面での彼方にとってやさしさを向ける相手は妹である遥です。

日々の家事もアルバイトも休むことなく続けられているのは遥というかわいい妹の存在があるからこそです。

彼方のそんな優しい姉の姿を見せてくれる心が温かくなる劇伴です。

 

○Aパート


・夢中になれるもの

近江遥が虹ヶ咲学園を訪れる場面。

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ここでの心情は侑のものだと思います。

虹ヶ咲以外のスクールアイドルと出会えた気持ちの高鳴りを表していると思います。

侑は虹ヶ咲学園のスクールアイドルだけでなく全員のスクールアイドルのことが大好きな【あなた】としての側面を見せてくれる劇伴だと思います。


・サガシモノ

学園に訪れた近江遥に対して中須かすみが敵意を見せる場面。 

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かすみだけが敵意を見せており、他のメンバーは特に思っていないこの場面は少しギャグっぽいシーンですよね。

曲的にもそんなギャグシーンの雰囲気を出すものだと思います。

あと、この場面では部長がかすみである事が探し出された場面でもあるためその事を知るための『サガシモノ』かもしれません。


・かわいさ無敵級

中須かすみが近江遥に対して自己紹介をする場面。

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先程までの敵意はどこにいったというほどにあざとかわいい自己紹介をするかすみ。

かすみのかわいさを活かす劇伴にもなっており、かわいいを大切にするスクールアイドルであるかすみを表現する劇伴になっている。

 


・キャッチミー!

近江彼方が同好会の練習を奮闘する場面。

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疾走感の溢れる曲なっており、妹が来ているからこそいつもより頑張る、彼方に添った曲調になっていますね。

頑張る姉の姿を見てて欲しいという彼方の遥への気持ちが『キャッチミー!』というタイトルに繋がっているのかもしれません。


・かわいいかな?

近江遥を同好会のメンバーがおもてなしする場面。

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おもてなしの為に作ったクッキーやコッペパンを見た遥のかわいいと言った言葉通りの劇伴タイトルですね。

また、ゆるゆるとした同好会の日常風景の雰囲気もかわいいものであるということで使われているのだと思います。、


・くもり模様

頑張りすぎている近江彼方の姿を見てスクールアイドを辞めると言う近江遥と衝突する場面。

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スクールアイドルをして夢を追いかけている遥がいるからこそ、彼方は頑張れているということ。

そんな彼方の無理をしている姿を見て遥がスクールアイドルを辞めてしまうことは彼方にとってモチベーションを失うも同然の事です。

特に、自分のせいでスクールアイドルを辞めてしまうという決断は遥にもこんな姉の姿を見て無理をしていると思わせてしまったというものです。

お互いがやりたいことをやって欲しいと思ってしまったが故にやりたいことを諦めてしまうのは姉妹の間に雲がかかったように思います。

遥にとってのスクールアイドルとしての未来もこの場面では雲がかかって閉ざされてしまったという気持ちの描写になっているためこの劇伴は姉妹二人の心情を汲みとり二回流れていると思います。

 

○Bパート


・ちぐはぐ

スクールアイドルを辞める近江遥の決断の後に話したことを近江彼方が思い返す場面。

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彼方と遥がお互いを思うからこそ好きなことをやって欲しいという想いのすれ違いを表している劇伴だと思います。

彼方にとって大好きな遥がスクールアイドルを辞めることは自分のせいだと思うからこそ辞めて欲しくないし、そう思わせてしまった自分の落ち度によって自分も辞めてしまった方がいいという気持ちも生まれてしまった。

遥が決断したことは肯定してあげたいけれど辞めてほしくないという気持ちも、自分がいっその事辞めてしまおうという気持ちと同好会という場所が大切なものであるということも彼方の心の中での『ちぐはぐ』も表していると思います。


・夕凪に吹かれて

近江彼方へ同好会のメンバーが助言をする場面。

夕凪という想いと想いの狭間にいる場面。

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彼方にとって遥への守りたいという想いと遥にとっての彼方への助けたい気持ちってお互いがお互いに思い合ってるからこそ成立するんですよね。

遥はなんでスクールアイドルを辞めると決断したのか、それは彼方にもっと自由になって欲しかったからという彼方が遥へ思っていた想いと近いものです。

遥の真意を知ったからこそ彼方は二人で向き合って生きていこうと言えるのだと分かったシーンだと思います。


・つながった心

近江彼方のパフォーマンスを見て近江遥と話し合いをする場面。

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お互いが思い合っていることを彼方は遥へステージで曲として伝えることによってすれ違った二人の気持ちは繋がることができました。

家族として姉妹としてスクールアイドルとして一緒に生きていこう。お互いに向ける愛情も大切にしていこうよと話し合った答えにたどり着いた劇伴になっていますね。

また、東雲学院スクールアイドル部としても遥が脱退することは避けたかった為彼方の行動は同時に遥と東雲の関係も繋げたものになっています。

 

○Cパート


・自分をさらけ出せ

桜坂しずくが何かを思い、窓の外を見る場面。

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次回の担当でもある桜坂しずくの抱えた悩みがそのまま劇伴タイトルになっていますね。

次回へと続く布石になっているという意味でも流れていると思います。

 

○最後に

劇伴音楽から見る第7話「ハルカカナタ」いかがだったでしょうか?

もちろんこの楽しみ方だけが正解ではないですが、虹ヶ咲を見てまた新しい発見があれば嬉しいです。

また次回、「しずく、モノクローム」でお会いしましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!