【NFX(ニジガクファングランプリ) 開催のご案内】

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ニジガクファングランプリ、開幕________。

(しませんか?)

 

 

こんにちは、ぎぬまです。

冒頭、突然の大文字からスタートしました。

その言葉通り、今回のブログでは企画へのご案内となります。

 


映画 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編第1章が公開されてはやくも1ヶ月が経とうとしています。

初日から今日までたくさんの感想が溢れるXを見て、TVアニメが放送されていた時期やOVAが公開された日のことを思い出してました。

 


そんな時、ふと思ったんです...。

 


7thライブまでの一定の期間中、

オタク版GPXも開幕したいよな……と。

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企画を立ち上げた理由としては、もともと私も近江彼方さんの「Daydream Mermaid」の記事を上げたいなと考えており、同じようにえいがさきの感想をまとめたい人や最近発売されたアルバムについて語りたい人がいたり、創作欲をぶつけたい人もきっといて、その感想が見られる居場所(ハッシュタグ)があれば良いなと思い立ちました。

 


参加方法としては超簡単です。

期間中に

【#NFX第1章】

ハッシュタグをつけてXに投稿!

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えいがさきやアルバムの感想記事とか、

沖縄旅行行ったよ〜とか、

虹ヶ咲楽曲の演奏動画とか、

スペースで語り合ったりとか、

てぇんとこいとぉのでーじてぇてぇイラストやSSとか、

ここが好きなポイント!みたいなツイートとか、

GPX(スクールアイドルグランプリ)さながらに投稿(アピール)内容は自由です!!!(要約するとなんでも投稿して良い用のタグ)。

もちろんツイート数も何本でもOKです👌

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期間は10/14(月)0:00

10/18(金)23:59までの5日間!

7thライブに向けた熱い気持ちをぶつけてやりましょう!

 


私は、オタクぅの応援が好き

オタクぅの楽しんでる姿を見るのが好き

オタクぅのエモい話が好き

だから、7thライブに向けた、たくさんの投稿が見たいよっ!!

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※ここだけ注意点です※

グランプリというタイトル上にいいね数を競い合いそうな見た目してますが、そういう趣旨は一切ありません。誰にも迷惑がかからない範囲であればどんな内容でもOKでございます。

○○さんよりも見られなかったから負けた、ということはありません。

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私は参加してくれる全員を贔屓しているつもりだから。

だけど、どうせやるなら一番を目指したら面白い。

 

でしょ?

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10/14の0時にスタートの合図をしていきますので、開幕までどうぞ奮ってご参加ください!

 


応援してます🫰

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未来へ進むために大切なもの ~Future Parade~

 

こんにちは、ぎぬまです。

 

季節がめぐり廻り巡り、気づけば前回ブログを書いてから一年以上経ってしまってたみたいです。

 

えー、、、おはようございます。

お久しぶりだなという私情的な前置きは最後に書くとしましょう。

 

さて、今回はわらみん(@WaraminLiver123)さんよりお声がけいただき、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会完結編第1章公開前タグ企画「#これが私のトキメキ」の一企画であるカウントダウンブログリレーに参加いたしました。

 

8/28(水)「stars we chase」担当の🌈感謝ぽまえ感謝🌈(@pomae_maki)さんよりバトンを受け取り、TVアニメ2期 最終話挿入歌である『Future Parade 』についてこの物語のラストスパートを走り抜けたいと思います。

 

よろしければ、最後まで "応援" していただけると幸いです。

 

 

・はじまりを告げる歌


この楽曲を書いていくにあたって、物語をなぞってみようかとも思ったのですが、きっとこの文章を読んでいる虹ヶ咲学園エリート科のみなさんはTVアニメ数億回見てるかと思いますのであらすじ的要素は端折らせていただきます。

 

そんなエリート科のみなさんに一つ質問です。

 

始まりの瞬間と終わりの瞬間、どちらが好きですか?

 

多数決を取ったわけではないので、確実性はありませんが大半の方が「始まりの瞬間」を選んだのではないでしょうか。

 

始まりという言葉を連想させていくと、"予感"だったり"未来"だったりと感情的にもワクワクするものを想起させるかと思います。

逆に、その反対である「終わりの瞬間」はどこか悲しくなる要素が含まれていると感じますよね。

特に成人を迎えてしまった我々大人にとって、青春が過ぎ去っていった、なんてことは何度も経験してきてそのほとんどが駆け抜けた後に気づくものではないかと思います。

 

この楽曲が劇中で披露された「First Live "with You"」自体は卒業をしていく果林さん達3年生や留学で離ればなれに歩夢ちゃんの未来に繋ぐ、想いや決意が詰まったライブでした。高校生である彼女たちにとって、一時的もしくは永遠に近い別れを「夢に進むための感情」へ上書きするための歌といっても過言ではないと思います。

終わりを始まりに繋ぐための楽曲、

それが「Future Parade」が生まれるきっかけだったと思います。

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・夢の終わりの先には

 

ラブライブ!シリーズ、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会にとって「夢」ってワードはかなり重要だと思っています。

私がこれまで執筆してきた記事でも虹=夢ということを何度か書いてきました。

夢というワードをイメージすると、キラキラ輝いていたり、叶えるためには厳しい壁を乗り越えたりと複合性のある意味が多種多様に含まれているものと思います。

その意味合いの中には、時間や他の事を忘れてしまうほど夢中になるというものもあるかと思います(作中では音楽の夢を持った高咲侑が2期1話で赤点を取ってしまったというシーンがありましたね)。

夢を叶えるための時間って一瞬で過ぎ去ったり、気づかないうちに時が経っていたりと魔法のような時を過ごしているものだと思います。私たちも部活動をしていた青春時代や、次のライブを楽しみにしている今だって夢を進んでいる時間の渦中だと思います。

 

そんな夢の終わりについて考えてみたことありますか。

 

そもそも夢の終わりをどこに定義づけるかという疑問が発生するとおもいます。

夢を叶えた瞬間かもしれないし、挫折して夢が壊れたときも終わりだと言えます。

様々な理由があって終わってしまった夢のあとって前者は達成感に溢れ、後者は虚無感に襲われるような感覚になるものかと思います。その感覚は進んできた時間に価値があったからで、その時間を青春と呼ぶのかなと思っています。

夢の終わり方には数あれど共通して言えることは、前述していた「終わりの瞬間」はどこか悲しくなる要素にも言え、夢に当てはめると価値のあった青春の時間が今まさに終わりを告げようとしているからだと思います。そして、夢が終わった先には未知の未来という不安定な要素が残ってしまうのです。

だからこそ、夢が魅せてくれるこの時間が永遠に続けばいいのに…と思ってしまうのかもしれません。

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・虹ヶ咲が出した夢への選択

 

新しい夢に進むため、青春という時間を忘れないため。夢が持つはじまりと終わりの要素についてここまで書いてきました。

では、本題である「Future Parade 」が夢に対してどのような答えを出したのかを考えていきます。

 

「同好会を始めてから楽しいことばっかりで、こんな幸せでいいのかなって、でもね、これってきっと特別なことじゃないんだと思う。

もう走り出している人もいっぱいいるはずだし、向いてないとか遅いとかそんなの全然関係なくって、上手くいかないこともいっぱいあるかもしれないけどその時は私たちがいるから。元気が欲しい時は会いに来て!」

 

TVアニメ2期13話で侑がステージの上で伝えた言葉の中には、侑が同好会に所属した後、夢と出会ってから過ごした時間について、そして自分以外に向けたメッセージを残しています。

スクールアイドルじゃない高咲侑だからこその言葉、グループじゃないソロの虹ヶ咲だからこその言葉だなと思います。

 

2期12話では、夢を追いかけていったらいつか離ればなれになる。そんな現実にぶつかってしまうことも夢の側面として描かれていました。

いつかは1人になって進まなきゃいけなくなる。

そんな現実に対して、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が出した答えは

「誰もが帰れる居場所」であり続けることを選んだのだと思います。

夢に向かうトキメキが動き出したのなら、まっすぐ進んでほしい。辛く落ち込んだ時にはこの場所のことを思い出してほしい。たとえ離れていても共に横を走っている仲間で、ライバルで、友達のスクールアイドルがいるから。

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そんな優しさと勇気をくれる頼もしさがまだ見ぬ未来へと導いてくれるのだと思います。今だって夢がなくても、将来夢を見つけた時に彼女たちの応援を胸に走ることができると思います。

 

だって、

私達も、隣にいる友人も、この先出会う誰もが虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に所属する

「あなた」なのですから。

 

・最後に

私が担当した「Future Parade 」の記事については以上になります。

「Future Parade」の話というよりはTVアニメ後半のメッセージという部分が大半になってしまいましたが...。この楽曲が歌われる意味、披露された場所、どんな瞬間にだって未来につながるものではないかと思います。

 

最初の方にも書いた通り、一年以上ぶりの執筆で正直書いてて不安な部分が多くありました。と、言うのも私が担当する楽曲、当初は「Future Parade」じゃなかったからです。担当するにあたって企画者のわらみんさんと協議の末、担当が変わりました。

TVアニメの地続きとなっている物語上、特に2期13話は虹ヶ咲の伝えたいメッセージとして映画に繋がってくる部分が大きいと思っています。

だから、この曲を引き受けるにあたり、多少のプレッシャーを感じていましたが、無事書き上げることができてほっとしております。

 

記事の内容に少し戻りますが、本記事の青春の終わりに対して書いている時に、「完結編となるこの映画も第3章を迎えたら自分はその先どんな未来が待っているのだろう」なんて考えていました。未来って怖いですね〜(その頃には年齢もそこそこになっている……)。

実際、私が本作品と駆け抜けてきた時間も今年で5年が経過して、彼女たちやオタクともそれなりに深いキズナで結ばれちゃっていますから。そのキズナが消えないのもだとわかりきっていても、いつかの終わりを想像しては若干のセンチになってしまいます。

 

ま、そんな先のことを考えていても仕方ありませんよね。

大切なのは完結編 第1章まであと8日と迫っているですから!

まだまだ続く青春を駆け抜けていきましょう!

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(昨日公開されたかすみちゃん、だいぶじゃないですか?)

 

完結編 第1章まであと8日。

次の担当はしーがまる(@Mj0505eri1021)さんへとバトンを繋ぎます。

 

では、今回はこの辺で...

 

 

 

 

「あなた」と出逢った日

 

こんにちは、ぎぬまです。

雨が降り続く日が過ぎて、太陽の照りつける時間が増えてきましたね。梅雨もそろそろ明けて、季節の変わり目みたいです。

私はこの時期になると無敵級*ビリーバーの試聴動画を見返してた日々を思い返して少し熱くなります。(もう3年前なのが衝撃です)

 

さて、今回はスパボ(@daisonHDD)さんとこじまり(@kojimari06)さんの企画【#忘れない僕たちのデイズ】に何かしら参加したいと思い、筆を執りました。

 

正直、スクスタとの思い出が山ほどありすぎて何を題材にしようか悩みましたが、私らしくストーリーには絡まない変化球な内容にしたいと思います。

 

今回の題材はスペシャルドラマ

「改めて、よろしく!」について書いていきます。

ぜひ最後までよろしくお願いします。

 

 

・「改めて、よろしく!」とは

スペシャルドラマ「改めて、よろしく!」とは、2019年10月度生放送「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 生放送! 宮下 愛 presents☆スクスタリリース テンアゲ⤴パーティーnight🎉✨サプライズもあるよ👀❗️」にて公開された、いわゆる生首アニメです。

 

話の内容としては、かすみが持ってきたオレンジジャムコッペパンをメンバーが部室で食べているところから始まって、愛さんがダジャレを言ったり果林さんがカロリーを気にしたりかすみが悔しがったりと、何気ない日常が切り取らています。

 

コッペパンの話題が終わると、部室に「あなた」が来ないことで「あなた」を中心とした話がされます。

同好会を支える「あなた」は各メンバーそれぞれにキズナを深めていることを話していて、これからも仲良くなって「特別」な「存在」になっていきたいということを話し合っていきます。

 

最後は、いつも支えてくれた「あなた」が部室にやってきたところで、メンバー達から「いつもありがとう これからもよろしくね!」という言葉で終わります。

 

何気ない日々のちょっと特別な一日

「あなたと叶える物語」らしさを感じる素敵なお話です。

 

・「改めて、よろしく!」のここがすごい

 

なぜこの話をピックアップしたかというと、「あなた」との出逢いがこの話には描かれているからです。"改めて”という言葉と"出逢い”という言葉では結びつかないとは思いますが、このお話で登場する「あなた」という存在は2019年まで存在していませんでした。

 

2017年のPDPから始まった虹ヶ咲ですが、同好会の10人目のメンバーである「あなた」という存在が明確に現れたのは、実はスクスタからなのです。

それまでの虹ヶ咲というと、歩夢ちゃんの初期の自己紹介で大事なお友達がいるということ、それ以外は第三者の目線(いわゆるスクフェスの語りかけスタイル)という形で彼女たちと接していました。どこか遠い関係のようにも感じます。

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スクスタリリース以前の虹ヶ咲がしてきた活動は、媒体別活動やがさらじ、マンスリーランキングにユニット成立決定、大きなものでいえば構内マッチングフェスティバルといった活動がありました。その期間で行った活動の全てが、彼女たちの努力とファンがいなければ成立しなかったものばかりだったように感じます。

 

このスペシャルドラマで一番胸にくるのは、今まで存在しなかった「あなた」は『これまで支えてくれたあなた』のことを指しているように思いました。どこか遠い存在だったはずが、

実は

「一番近くで支えてた存在だよ」

って伝えているように思えます。

この話でいう"出逢い”とは、メンバーにとってはいつもそばにいる人で当たり前の存在だけど、第三者だった私たちにとっては「あなた」としての自分との出逢いが描かれているのだと思います。

 

・これからもあなたと描く物語

 

スクスタのサービス終了。その言葉が見えたとき、寂しさが溢れました。

思い出は胸の中にずっと残るというのは『ラブライブ!サンシャイン!!』を見てきたから知っていたことです。彼女たちと過ごしてきた日々が無くなりはしないことは分かっているはずなんですけどね。

 

私とスクスタとの出逢い、最初はラブライブ!シリーズが好きでμ’sAqoursの掛け合いを見られることが嬉しくてインストールしたことを覚えています。思い返せば「Aqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR」でPDPが発表されたとき、大好きな2グループが話し合っている夢が叶ったと涙したことを今でも覚えています。

ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」は当時から好きだったファンの夢だったと思います。だから形になったときはすごく嬉しかったんですよね。

 

そして、私の虹ヶ咲との出逢いもスクスタからです。

彼女たちがソロアイドルで活動する理由も、同好会がグループとして一体感のあるステージが泣ける理由もスクスタから知ることができました。1stライブに行ってトキメキをもらい「あなた」として物語がはじまって、栞子ちゃんと出逢って、ミアちゃんと嵐珠ちゃんと出逢って、たくさんの時間を共に過ごしてきました。

夢がない事に悩む「あなた」を見て私に重ね合わさるところもあれば、音楽でみんなを支える姿を見て自分とは全然違うと思ったり。

 

「あなた」の始まりは私の始まりです。

 

そんな彼女たちと離れることは私にとっての幼馴染がいなくなるみたいで本当に寂しいです。彼女たちは53章で夢を残してくれました。

お台場全体のお祭りって、大切で特別な1日を作ることだったと思います。

特別な日という忘れられない時間だからこそ、この先お台場に足を運んだ時にスクスタとの思い出が頭の中によぎってくるのではないでしょうか。それだけで、これまでの青春という時間は永遠のものになっていくと思うんです。

 

だから、寂しいけれど、明日を迎えられます。

虹ヶ咲のこれまでに「あなた」がいたように

虹ヶ咲のこれからにも「あなた」がいるってずっと信じているから。

トキメキはいつもそばに ~Melody_is_TOKIMEKI~

 

夢を叶えるために必要なものは何だと思いますか?

 

例えば、何もない退屈な日常から心を動かされるほどの出会いだったり。この道しかないと思えるほどの絶対的な選択肢を選ぶことだったり。元から持っていた才能を活かしきることや夢を掴むために続ける努力だったりと、自分の夢を叶えることには様々な要素あるかと思います。

それくらい夢には人それぞれに形があって、叶えていくための過程のどこを大切にしているかもその人によってバラバラですね。

 

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会もそれぞれが違う夢を持っています。だからこそメンバーはソロアイドルをしていたり、スクスタのあなたや高咲侑などスクールアイドルではないメンバーも所属しています。

 

夢の種類は違えど、夢を叶えたい気持ちが同じだからこそ居られる同好会という居場所と一緒にいる仲間は彼女たちにとってかけがえのないものです。

ですが、夢というものは時に辛くなる瞬間や、未来への不安に前を向けなくなることだってあります。上手くいくことだけが人生ではありませんから。

 

それでも、どんなときも前を向けたのは隣に誰かがいてくれたから。

 

「誰もひとりじゃない」と思えたからではないでしょうか。

 

そんな、誰かの温もりを感じられる劇伴音楽が使用されたシーンについて振り返ってみましょう。

 

 

・伸ばす手が掴んだ先は

 

TVアニメ第2期のオフィシャルBOOKの中では、同好会がスクールアイドルをやる理由について「ただやりたいからやる」と言及されています。

 

第1期を振り返ってみれば、楽しいことが好きだからやってみたい誰かと繋がりたいからやりたい演劇を通して自分を表現したい、など理由はバラバラでもやりたいという気持ちは一人一人にある。同好会として再スタートした第4話のスクールアイドル(害)概論において、かすみ部長が示していたことは、自分のやりたいことをやる同好会という場所が成立した論理となっています。

 

ただ、やりたいことには常に壁がぶつかってきたことも彼女達の物語を見てきたからこそよく知っているかと思います。

1人でステージに立つ不安表情が出せず気持ちが伝わらない恐怖心など、自分自身にぶつかる乗り越えるべき壁は立ちはだかってきていて、心情に差し迫るその壁の存在は自分にしか分からない。「やりたいからやる」という考え方は、自分の道を突き進める自由さの代償として、自分の力で乗り越える必要があるのだと思います。人間が同じ夢を見ることはほぼありませんから。

 

ですが、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の物語では、壁を乗り越える時にはいつもそばに誰かがいてくれたんですよね。

 

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時に仲間として、時にライバルとして、悩んだ時は支え合ってそれぞれの刺激がヒントをくれてお互いに手を取り合ってきたからこそ、メンバー達は自分の夢を掴むことができたのだと思います。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は誰かに夢を叶えてほしいから、手を伸ばしてくれる。きっと、そんな優しい居場所だから夢は叶うんだと信じられるのだと思います。

 

 

さて、劇伴音楽「誰もひとりじゃない」が初めて使用された2期第9話「The Sky I Can't Reach」では、夢を諦めた2人の主人公を軸に物語は進んでいきます。

 

2期第8話「夢が始まる場所(TOKIMEKI Runners)」にて、第2回SIFの侑が同好会メンバーと手を取って叶えた夢を目の当たりにしたことで、嵐珠は1人で夢を叶えられないのなら諦める、そんな決意をしました。

彼女はこれまで、誰かに頼らずともやりたいことは自分の力で叶えてきました。いえ、正しくはできてしまったのだと思います。

夢に目をそらして一人になる。そんな決断も。

 

TVアニメでは、嵐珠が誰かと手を取り合ったシーンは2期9話までほとんどありません。

逆に、同好会はユニット活動をする上で、互いの手を繋いだり、拳を合わせることで意思の共有をして一人じゃできないパフォーマンスをして見せました。

 

QU4RTZは手を取り合うことでもっと伝えられた。

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DiverDivaは競い合える仲間だからこそ、輝きをより放つことができた。

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A・ZU・NAはお互いの世界観が混ざり合うことで、たくさんの可能性のある未来を掴むことができた。

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手を繋ぐことができなければ、スクールアイドルにはなれても大好きな同好会には入れない。掴んでほしいと願いながらも手を伸ばす勇気が無いことが、孤高のソロアイドル

鐘嵐珠の弱さなのでしょう。

 

 

次に、歌うことが好きだったのに諦めていたミアについて。

彼女も、幼いころステージに立てなかったことで、歌うことはできないことだと決めつけて生きてきました。大好きなことでも始めることすらできなかったら意味はなく、夢は諦めるしかなかったのです。

 

そんなミアに手を差し伸べたのは、短くも同じ時間を過ごしてきた璃奈でした。

 

歌が好きならその気持ちを無かったことにしないでほしい。

ミアちゃんにもっと楽しんでほしい。

ここならきっとミアちゃんが望むものを叶えられる。

 

そう言って手を伸ばした璃奈。

過去にステージに立ちたい気持ちとできなかった壁を乗り越えることが出来たのは、同好会メンバーが手を伸ばしてくれたからですよね。

自分の夢を叶えてもらったから、今度は誰かの夢に手を差し伸べることができる。誰かの始まりを応援する、それがスクールアイドル同好会なのでしょう。

 

夢を叶えるのがスクールアイドルだよ

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2期の劇伴楽曲「Reach out」

意味は手を伸ばす。手を差し伸べる。

2つの意味を持った、とても素敵な劇伴です。

 

嵐珠の言う「いくら手を伸ばしても届かないって思い知らされた」という意味を理解できたミア。夢に手を伸ばしたから気づけた、パートナーの本当の願いを知ることができたし、伝えたいって思えたのだと思います。

 

そして、嵐珠の帰国直前、ミアは空に手を伸ばして言います。

 

僕は夢を掴むよ

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Take your hand out,we can reach

(もう一度手を伸ばそう 僕らなら届くはずだよ)

Don't hide your brightness

(どうかその光を閉ざさないで)

 

何年もの時間、ミアが夢から目を逸らしてきたからこそ、同好会のおかげで本当の夢を掴めると信じられたからこそ。

嵐珠に対して、一緒に夢を見ることだってできる。だから、本当の夢を諦めないで。

目の前で夢を諦めようとした嵐珠のことがほっとけないし、伝えたくなったのだと思います。

 

ミアの夢を掴んだ手の先は、嵐珠に手を差し伸べました。

 

君は、どうする?

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他人のことも理解できないのであれば、誰とも一緒にいられない。嵐珠がずっと1人でいようとした理由の全てはここにありました。

人は1人では生きられないとは良く言いますが、そんな生き方ができてしまった嵐珠にとってこの世界はずっとひとりぼっちだったのでしょう。

 

けれど、嵐珠がいなければ、同好会の夢も侑の夢も叶っていない。嵐珠がいたからイマがあったんです。嵐珠が同好会のイマを繋いだからこそ、ミアや同好会は嵐珠のこれからを繋ぐために手を伸ばしているのだと思います。

 

栞子とミアと嵐珠。

3人が手を繋ぎあったとき、新しい夢が始まります。

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2期9話で初めて使用された「誰もひとりじゃない」の意味。

それは、ひとりじゃないからこれから夢を見ることができる。

この場所から始まるイマに意味が込められていのだと思います

 

・ずっとそばにいる意味

 

次に「誰もひとりじゃない」が使用されたのは2期12話「エール!」です。

 

使われたシーンとしては、ラブライブ!予選に出る遥達にメールが届くシーンです。

オンラインで開催された予選では目の前にファンはいないですし、ステージに立つスクールアイドル達は1人だと感じます。

オンライン会場のシーンから、遥の着信が流れるまでの無機質な環境音がより現場の緊張感を感じさせます。

 

そんな緊張の中で届いたメッセージは、ラブライブ!に出場するスクールアイドル全員が安心するものでした。

たとえ離れてても、そばにいるような存在からの応援は力となり、パフォーマンスへと繋がっている。スクールアイドル達はより自分達らしさを表現することができました。

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2期12話では侑と歩夢が物語の主軸となりますが、先に応援についてもう1人のメンバーの成長がありました。それは鐘嵐珠です。

 

上記のとおり、嵐珠は夢を諦めていたところにミアと同好会がいたことで再び夢を追いかけることができました。

この2期12話では栞子とミアと共にユニット活動をしたいという言葉を2人に伝え、"できない"よりも"やりたい"という気持ちで新しい挑戦する決意を固めました。

 

そして、今回の応援動画では頑張るスクールアイドル達へと手を差し伸べているのです。

自分のやりたい夢を掴めたからこそ、今度は誰かの夢を応援する虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会としての言葉を送りました。

 

「なんて言えばいいのか分からない」という言葉も、「素直に思ったことを言えばいい」と栞子とミアが教えてくれたことも、嵐珠が誰かに伝えることが初めてなことを表しています。

もうひとりじゃない嵐珠だからこそ、そばにいる温かさを伝えたとても好きなシーンです。

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さて、2期12話では歩夢の留学と侑の音楽への道が物語の軸として描かれていました。

 

スクールアイドルを世界に広めることも、コンクールへの挑戦もそれぞれが決めた夢の道からさらに未来を見据えた次の夢です。

ですが、そのどちらも1人で向かう夢の先。別の道を進んだとしても手を繋いでお互いに確認し合っていましたが、距離が未来に向かうにつれて物理的に離れてしまいます。

勇気をお互いに分け合って支えてきた存在が、いつかはいなくなってしまう現実に本当の夢はぶつかってきます。

 

そんな中で行われたオンラインライブでは、距離が離れても気持ちは伝わることを教えてくれました。

 

押してくれた手の温もりは残るよ 2人ならきっと大丈夫

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このお話では、ラブライブ!予選も侑や歩夢の夢も、それぞれが好きなことを頑張っている人にエールを送ることに意味があることが描かれています。

TVアニメオフィシャルBOOK2では「たとえ離れていたとしても応援する声は届く、という意味合いで、作中ではオンラインライブを描いています。」と記されています。

遥達スクールアイドルの今起きている不安も、侑と歩夢の将来への不安だって、受け取った応援の言葉が胸に残り続け、その言葉を信じていれば頑張れるのだと思います。お互いに乗り越えてきた時間は永遠に消えることはないのですから。そして、夢に進んでいる大切な人も同じように頑張っているのだから。

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2期第12話の「誰もひとりじゃない」の意味。

たとえ離ればなれになったとしても、想いはずっと繋がっているからひとりじゃないと思える。未来に向かうための楽曲だと思います。

 

 

・夢の始まりには

 

劇伴楽曲「誰もひとりじゃない」はTVアニメのみならず『にじよん あにめーしょん』第12話でも使用されています。

「CHASE!」をピアノで演奏したあと、音楽室で侑とせつ菜が語り合うシーンは、TVアニメ1期3話と1期10話を彷彿とさせます。

 

ここでは、侑とせつ菜の2人の出逢いと今について話をしています。

 

ううん、同好会のみんな、スクールアイドルのみんなの輝きが、私の本当の気持ちを照らしてくれたんだ。

でもそれは、せつ菜ちゃんと出会えたから。あの日せつ菜ちゃんがスクールアイドルでいてくれたから、私は今もここにいるんだよ。

だから、トキメキを教えてくれてありがとう。

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はじめて音楽室で2人が話した時、せつ菜はスクールアイドルをやめて正解だと話していました。旧同好会の衝突が自分に原因があることでおこなった幕引きのステージには1人で立っていたこと。けれど、そのステージにときめいた侑がいたこと。運命的な出逢いとは裏腹に、終わりたい気持ちと始まった気持ちの想いがすれ違った2人でした。

その時に惹かれたトキメキから侑が出した答えは、せつ菜が自由にスクールアイドルをやってほしいという気持ちでした。

 

その結果、スクールアイドルを辞めずに同好会に戻って再スタートすることができたせつ菜、その後を描いた「素顔のフォトエッセイシリーズ~Rainbow Days~ 大好きな『大好き』」にてこう語られています。

 

私が大好きなスクールアイドルでいられるのは、みんなのおかげですから

 

屋上に呼び出されたあの日からせつ菜の世界は変わり始めました。

でもそれは、侑がせつ菜のファンでいてくれたからでしょう。

 

優木せつ菜という存在は、侑と出会わなければ誰とも一緒になれず消えてしまう存在でした。そんな彼女が同好会で笑い合える今があるのはそんな出逢いが繋いでくれたからでしょう。

 

そして、侑もせつ菜との出逢いがなければ今の音楽の夢は掴めていません。夢を追いかける人を応援できたら、なんて言っていた1人の少女が自分の大好きな夢を見つけられたのはスクールアイドル優木せつ菜と出逢うきっかけがあったからです。なりたい自分になれたのはせつ菜がいたからです。

 

スクールアイドルでいてくれたせつ菜、ファンになってくれた侑。

名前すら知らない2人が、ただそれだけの関係でいたことが2人の夢をイマに繋いできてくれたのでしょう。

そしてそれは、2人だけじゃなく、同好会の全員が今を輝くスクールアドルとしていられる理由。全員が思える出逢えた奇跡なのだと思います。。

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『にじよん あにめーしょん』第12話の「誰もひとりじゃない」の意味。

これまでの出逢いがあったから、夢を追いかけられるイマがあるという過去からのメッセージなのだと思います。

 

・きっと誰もひとりじゃない

 

この記事の始まりで夢を叶えるために必要なことについて話してきましたが、虹ヶ咲において伝えられていた大切なことは

「そばにいる存在からもらう勇気」ではないかと思います。

ひとりで何かを始めたいと思ったとき、不安な気持ちというのはつきまとってきて、立ち止まったり躓きそうになることはあります。そんな時に大切な存在がそばにいてくれるだけで勇気が湧いてくるのだと思います。

 

それは始まりをくれた存在かもしれないですし、隣にいてくれた友人かもしれません。

もしかしたら、その大切な人は別の道を進んだ人かもしれません。

けれど、今が楽しいと思えたときにはその人の顔を浮かべてもいいのかもしれません。

だって、ここまで進んできた道はたくさんの出逢いによって導かれた、

虹の架け橋なのですから。

 

・ご挨拶

 

こんにちは、ぎぬまです。挨拶が遅れてしまいました。

挨拶を最後に入れるのが初めてなもので、今回のブログの書き出しが分からなかったり、話の切り口が難しかったりと試行錯誤でした……笑

「誰もひとりじゃない」の記事本編としては以上となりますが、ここで少しばかり宣伝をさせてください🙏

 


今回の企画で初めて劇伴に触れたよ〜とか、好きな劇伴が増えてもっと聴いてみたいという方へ朗報です!

 

 

7月29日(土)にパルテノン多摩にて『ラブオケ!』というラブライブ!楽曲のオーケストラコンサートのイベントが開催されます!

虹ヶ咲だけでなく、ラブライブ!ラブライブ!サンシャイン!!ラブライブ!スーパースター!!の劇伴や挿入歌にずっと浸れる"ここだけ"の特別なイベントです!

【サプライズ】動画で演奏していただいたメンバーも大活躍なので、ぜひお時間のある方は足をお運びください😊😊


ラブオケ! Orchestral Concert のチケット購入・予約は TIGET から

 


宣伝も完了したということで、本企画もゴールへと近づいて参りましたが、本企画についてもう少しだけ振り返ります。

 

音楽の力ってすごくないですか?

というのも、今回の企画では演奏動画とブログという2つのアプローチから劇伴音楽の魅力を伝えられたのではないかと思います。

 

記事に関しても、今回がリレー形式であるように私1人ではなく劇伴に触れて記事を書いてくれる友人が増えたことで、劇伴音楽の見方や良さがもっと広くなったのではないでしょうか?

 

そして、サプライズの演奏動画。これは私にとってのでした。

私自身、楽器ができるわけでもなく、音楽知識はほとんどありません。

なんとなくで優しい音だな〜って思ったり、タイトルから物語の意味を考えたりという楽しみ方をしてきましたが、一番はやはり聴いてもらいたい気持ちが強かったです。


それが今回叶えられたことは私にとってもかなり励みになりました。

この場をお借りしてお礼とさせていただきます。


今回の企画、記事を見て物語を振り返り、演奏であのシーンの音だったんだと、ピンときてもらえたら今回の企画は大成功!です!!

 

 

さて、いよいよ明日はNEXT SKY公開当日です。

 

明日を迎えるにあたって、どんな気持ちですか?

私は期待と不安の両方が混ざりあっています。

 

虹ヶ咲というコンテンツが叶えてきたTVアニメという夢の集大成、劇場公開という大きな夢が叶う瞬間は嬉しさで胸がいっぱいになります。

それと同時に、この夢が叶ってしまったらこれで本当に終わってしまうのではないかという気持ちもあります。

ラブライブ!シリーズを追いかけてきて約9年という月日の中で、今が一番熱く駆け抜けてきた実感が強くあります。これが青春と呼べるくらい、かけがえのない日々でした。

そんな青春が終わるかもしれない、そんなことをついつい考えてしまいます。

近い話でいえば、6月30日にはスクスタのサービス終了が間近にあって、永遠の一瞬を掴む手が離れてしまうように思ってしまいます。

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そんな寂しさに暮れていても、時間は過ぎていく。

だからこそ、今掴んでいるこの時間を最大限に楽しんでいきたいと思います。

いつか離れたとしても、思い出はいつまでも残り続けているって私は信じています。

 

あるグループが思い出の宝石を指輪にしたように。

あるグループが想いは0にならないと胸に刻んだように。

 

胸の中に咲いた虹がどんな未来を見せるのか。重ねてきたこの色とりどりの虹はどこまで伸びていくのか。

次の空はもう目の前まで来ています。

楽しい未来が待っていることを信じて、この言葉で締めたいと思います。

 

次は、あなたの番!

 

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・演奏動画

 

胸の中を駆け巡った、ロマンスの中で

こんにちは、ぎぬまです。

壁ってなんかこう……

良いですよね……

立体的な壁面や、何かを線引きする見えないアイテムみたいな要素を持ってたり。

ラブライブ!シリーズでいえば、壊すものと言われたりクイッとされることに興奮するコンテンツにされてたりと……

虹ヶ咲のTVアニメ1期4話ではソロ活動をはじめることへの高いハードルとしても表現されてました。

 

さて、先日A・ZU・NA 1stライブが開催されました。

直前で、国からの声出し解禁が発表されたこともありSNSでは大盛り上がり、私自身もライブへの心持ちが更に大きなものになりました。

そんなライブを終え、たくさんの曲を受け取った中で特に大好きになったのが

『ロマンスの中で』です。

今までピンと来てなかった楽曲にときめいたは何故なのか?私なりに好きになった理由を少し考えてみました。

最後まで見ていただけると嬉しいです🙌

 

 


・ロマンスってなに?


そもそもロマンスってなんだろう?オタ芸の一部か?という知識だったので調べてみたら、ロマンやロマンチックと意味が違うことに驚きました。(近い言葉なのでほぼ同じ意味だと思ってました……笑)


3単語の意味を並べてみます。


○ ロマンス

「ロマンス」は「男女間の愛情に関する話」や「そのような出来事・事件」「現実にはめったにないような冒険的な物語・伝奇小説のこと」を意味しており、特に「中世ヨーロッパの恋愛・武勇などを扱った物語」を言っているのです。


○ロマン

「ロマン」とは「理想的・感情的に物事を捉えることで夢などに強烈な憧れと理想を持つこと」

また、「後半の理想的に物事を捉えること」、あるいは「夢や冒険に強い憧れを持つこと」


○ロマンチック

「ロマンチック」とは「現実の平凡さや冷たさを離れて甘美で空想的・情緒的・情熱的であるさま」「浪漫的」

 


ロマンとロマンチックは心情的な意味、ロマンスは恋愛的な空想や物語のことを指してるみたいです。(ロマンス小説に憧れを抱く心情がロマンチックみたいなニュアンスでしょうか?)

そう考えると、『ロマンスの中で』は「空想の中で何を感じてるのか」みたいな楽曲に感じますね。

楽曲としては"ロマンス"よりも"中で"のほうに焦点が当たっているように感じます。


・空想世界へ行きたいね


ここからは、楽曲の中身に入っていきたいとおもいます。

私が『ロマンスの中で』持った印象は、「空想へのというものでした。

ラブソングです、ドキドキしますね。

恋と言っても『Love Triangle』とか『Sweet Eyes』のように特定の人物に大好きと伝えたり、ハラハラドキドキしちゃうよ〜、みたいなものとはちょっと違います。

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届かない世界だからこそ入り込めたらな…みたいに妄想したり世界に浸ったりするような自己完結してそうな恋です。どこかしずくちゃんを思わせるような楽曲ですが、今は私たちの世界との関係について深堀していきます。しずくちゃんの話題は後で触れます)


届かない世界と書いたように、空想世界って私たちの生きている場所とは切り離されたものです。今の技術だと二次元と三次元という、絶対に超えられない壁が存在しています。

この壁って、私たちが見ているラブライブ!シリーズでは、聖地だったり、隣にいるメンバーと一緒に青春を駆け抜けたりとあまり実感は無いと思います。特に虹ヶ咲だと自分が「あなた」であり、メンバーが語りかけてくれるので、より実感が無いものだと思います。

実感が無くても、冷めた目線で見れば、彼女達も彼女達の生きる世界も創作物だというのは事実だと思います。

そんな果てしなく遠い存在に「会いたい」って思うのは素敵じゃないですか?

 

わたしが主人公だったら

景色の向こう側 一緒に歩いてみたいな


私だったらこの人のことをもっと幸せにできるのにな…なんて。

こんな妄想をしちゃうくらい大好きで、近くにいたいって思うのって素敵じゃないですか?

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「会いたい」って人間の恋愛的欲求の最大値だと私は思います。

恋人、尊敬する先輩、憧れの人だけじゃなく、創作物のキャラクターや作品だって対象になると思うんです。

この『ロマンスの中で』は現実では出会えないからこそ少し儚い、けれど、感情が溢れるほどに惹かれてしまっている。私のそんな心情に寄り添ってくれているみたいに感じています。

 


でも寄り添ってくれると書いたとはいえ、歌っているのはA・ZU・NAの3人ですから。

逆というか本来の意味で考えれば、彼女達も私たちと同じことを思っているのでは?ということも考えられますよね。

二次元の世界にいる彼女達から見れば、私たちの生きている三次元もまた空想世界の一つだと思います。

私たちの人生という物語に彼女達も入り込みたいと願っているのかもしれません

私たちが彼女達に恋をするように、彼女達も私たちに恋をしている

 

見上げる 同じ光

どうかもう少しこのままで


どこかの国の人と同じ月を眺めるように、彼女達とも同じ星を眺めているような。

そんな一方向の両片思いな関係が、遠く離れていても、どこか繋がっているような気持ちにさせてくれることが嬉しく感じちゃいます。

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・トビラの中にあるのは?

 

『ロマンスの中で』のセンターは?と聞かれたら、多くの方が「桜坂しずく」と答えるのではないでしょうか?私もそう思います。

その理由は、空想が題材であるため桜坂しずくとの親和性が高いからだと思います。

ですが、虹ヶ咲における楽曲のセンターってほぼ明言されておらず、断定するには難しいように感じます。

では、桜坂しずくがセンターだという根拠について【素顔のフォトエッセイシリーズ Rainbow Days 〜桜坂しずく〜 】『ノックの音が聞こえたら』を用いながら考えたいと思います。

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簡単に物語の流れを書いていきます。

 

私は小さい頃から、昔の映画や小説が大好きだった。

桜坂しずくは幼い頃から空想が大好きであることは、どの媒体、どの世界においても変わらないと思います。そして、空想が好きなことで周囲から変な子だって思われた過去があることも。

 

仲よくなってもらえないのは……怖かった。

だから私は、"本当の私" を、心の奥にしまったの。カチリと鍵をかけて、閉じ込めた。

桜坂しずくにとって、周りから嫌われることの恐怖は自分の大好きを隠してしまうほどだったと思います。特に幼い子供にとって嫌われることは心に刻まれるほどトラウマになりますよね。


『ノックの音が聞こえたら』では、そんな過去に閉じ込めた空想が好きな自分をさらけ出すことについて、しずくちゃんの胸中表現がされています。


物語の中盤、銀河鉄道の夜から得た着想から絵を描く課題が出たエマちゃんがしずくちゃんに相談する描写があります。

その時のしずくちゃんは『銀河鉄道の夜』の世界に入り込み、空想を膨らませて語っていました。まるで大好きなものを話す子供のように。

ですが、途中で我に返り、話を打ち切ってしまい忘れてほしいと伝えます。

その話を聞いていた、璃奈ちゃんや歩夢ちゃんには「そんな想像力はしずくちゃんにしかないからすごい」と言われます。

そう言われたしずくちゃんの胸の中で「コン、コン。」と胸の内側からノックの音が聞こえました。

空想が大好きな自分を肯定してくれる言葉は、彼女にとって嬉しいことであり、"本当の自分" をさらけ出してもいい、という合図なんだと思います。結局この時は、胸のトビラが開くことはありませんでした。


その日の放課後、帰りの電車の中で、雷雨により停電停車する事故に巻き込まれます。

その車内で雷に怖がる小さな女の子と出会います。

最初は泣かないって強がっていた女の子も、雷が苦手なことを打ち明けてくれて、しずくちゃんは不安を解消できないか考えます。

そんな時に、借りて帰ってきた『銀河鉄道の夜』の空想を女の子と一緒しました。

空想を膨らませているうちに、時間はあっという間に過ぎて停電は直り、電車は動き出しました。

しずくちゃんの大好きな空想が女の子を救うきっかけになったんですね。

女の子と別れた後、かすみちゃんと璃奈ちゃんからメッセージが届いた時「コン、コン。」と再びノックの音が聞こえます。

ずっと怖かったけれど、自分をさらけ出してもいい、そう思ったしずくちゃんはメッセージにこう返します。

 

うん、大丈夫だよ。

停電している間、かわいい女の子と、銀河鉄道に乗っていたから!

そのメッセージを送って、2人から返ってきた言葉を見た瞬間、しずくちゃんの胸のトビラが開きました。

 

その向こうから、幼い頃の私がーー

嬉しそうに顔を出した。


というのが、『ノックの音が聞こえたら』の大まかな内容になります。


『ロマンスの中で』と照らし合わせると、 

【トビラ】という言葉が鍵になっているように感じますね。

 

その部屋のトビラを開ければ

いつだって あなたに会えるから


この歌詞について、最初は作品を見返すことでまた大好きな空想の中に入ることができる、みたいなニュアンスで受け取っていました。

TVアニメ2期 第13話で侑ちゃんが「上手くいかないこともいっぱいあるかもしれないけど。その時は、私たちがいるから。元気が欲しい時は会いに来て。」と言ったように、隣にいてくれる存在がそこにはいると教えてもらったからです。この考えはおそらく間違ってはないと思います。


『ノックの音が聞こえたら』を知った上でこの歌詞を見ると、【トビラ】は胸の中にあることを表しています。

しずくちゃんのトビラから顔を出した、幼い頃のしずくちゃんって「好きなものに惹かれたはじまりのトキメキを表してたのかなと思います。

ずっと胸に秘めてたしずくちゃんの空想が大好きな気持ちはずっと残っていて、抱えながら生きてきました。

好きなことが鍵だよね

胸に手をあて 聞いてみるよ「大好き」を!


幼い頃から惹かれた空想の世界を今もずっと好きだったから、しずくちゃんは幼い自分と出会うことができたと思います。

ね、しずくちゃんがセンターに思えてきませんか?


ですが、これってしずくちゃんにとっては空想であって、私たちも同じようにそれぞれに惹かれたトキメキを持って生きているのではないでしょうか?

ラブライブ!を初めて見た時の衝撃、聖地を訪れた時のワクワク、ライブに行った時の胸の高鳴り。

ときめいた感情をいつまでも忘れなければ、『ロマンスの中で』のような恋心をずっと持てるように思えます。


・ロマンスだけじゃ足りないから

 

個人的に少しだけ浮いてるな〜って思う歌詞があります。

この先うつむいても ここで起きた奇跡を

思い浮かべれば 笑顔になれるよ


空想に入り込んでいる歌詞の中で、この箇所だけ現実味がありませんか?

ラブライブ!において切っても切り離せないのが、ライブだと思います。

二次元と三次元という境界線に2.5次元という隙間があるなら、きっとライブでしょう。

あの空間だけは唯一、彼女たちに会える場所ですから。両片思いの関係が直接出会える場所ですから。

それって織姫と彦星が一日だけ会える七夕に近いなって思ってて、紛れもなく奇跡と呼べる空間です。

そして、今回のA・ZU・NA 1stライブでは3年ぶりに声出しが解禁された場所でもありました。私は直接言葉が届けられる嬉しさと慣れてない恐怖が交ざったような感情になりました。

けれど、虹ヶ咲を数年追いかけてた身としてもどかしい日々を越えたこの瞬間は奇跡と呼ぶに相応しかったと思います。

この特別に思える奇跡も、いつかは当たり前の日常に戻っていくことにも嬉しさと寂しさを感じます。

 

ですが、私たちはこの時間を、この奇跡を、絶対に忘れてはいけないと思います。

アンコールで枯れるまで叫んだ声もまた会いたいと願ったことも受け取った楽しい時間も、全部抱きしめなきゃいけないって思うんです。

どんな未来が来ても。

それが私たちが「あなた」として生まれた役目なのだから。

そう、たとえ幻想であっても

ときめきは 現実なのだから


最後まで読んでいただきありがとうございました!

またいつかお会いしましょう。

深海も泳いで進め! 多様なA・ZU・NAの世界


こんにちは、ぎぬまです。

本記事を書いている最中、全国的な大寒波であり雪が降っている地域もあるとか。

普段とは違う日常に驚きつつも、異世界に迷い込んだような空間はどこかワクワクしちゃいます。(私は南の県出身なので雪を見るとはしゃぐタイプです⛄️❄️)

1月からラブライブ!シリーズが怒涛のライブラッシュが迫っており、週末になればライブへ向けたワクワクを乗せたツイートと受け取ったトキメキが溢れる感想ツイートが見られて幸せな世界だと感じます。

さて、A・ZU・NA 1stライブまで目前になってきました!

Twitterの方ではワクワクが詰まった企画が始まってます!

 

#世界は青いはず というタグを付けた大好きな思いが広がっていく素敵なものです。

せっかくなので、私も参加しようと思います!

A・ZU・NAの楽曲についての記事はバトンを繋いでいるので、私はあまり触れられない媒体の1つであるYouTubeで公開されている

スペシャルドラマ】について紹介と簡単な感想について書いていきたいと思います🙌

1度きりしかないA・ZU・NAの1stライブ、せっかくならまだ知らなかったA・ZU・NAにまつわるお話を是非ご覧ください!

もちろん、見たことある方は何度でも見ちゃいましょう!!

今回はYouTubeに上がっている2本の動画に絞っていくので、お気軽に見ていただけると嬉しいです🎀💧🎙


・私たちの進む先! 歩夢としずくとせつ菜の場合

この動画が公開されたのは2019年8月7日です。

時期でいえばスクスタのリリースの少し前くらいになります。

1stライブよりも前にユニットが結成してるのは意外に感じるかもしれません。


このお話では今後のユニット活動でどのような方向性にしていくかについて、3人で会議がおこなわれています。

虹ヶ咲といえばソロの世界観がひとつの魅力ですね。

1人で立つステージとは、ある意味ワガママに自分の思い描いた通りに表現ができるということです。

ですが、3人で同じ場所に立つということは独自の世界に誰かが入り込み、3つの世界を両立させて1つにまとめる必要があったと思います。

実はこの方向性、旧同好会が解散した理由に少し似てるんですよね。

だから、互いにやりたいという気持ちがあってもこの選択肢に対して臆病になってしまうんだと思います。(特に旧同好会でもあり、責任感の強いしずくちゃんとせつ菜ちゃんがいるので尚更そう感じるかもしれません。)


ユニットとして、A・ZU・NAの3人が選んだ答えはやりたいと思ったことは全部やろうという決断でした。

3人ともお互いの世界観の中に入ってやりたいことがたくさんあって、飽和してバラバラになってしまうという不安よりも楽しいと思うやりたい気持ちを選びました。

そしたら、A・ZU・NAというユニットはたくさんの世界観のある何にでもなれるユニットという方向性になりました。

このスペシャルドラマを見れば、『Dream Land! Dream World!』の歌詞もA・ZU・NAの見せたい世界全体の話なんだと思います。

このお話、TVアニメ2期5話、2期6話でのA・ZU・NA結成『Infinity!Our wings!!』の歌詞も含まれていて昔からコンセプトが変わっていないんだと思いました。


この話での私のお気に入りポイントは、戦隊ヒーローみたいに参上したいせつ菜ちゃんの無邪気なかわいさです☺️

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ちなみに、タイトルでも察せられると思いますがこの時期のスペシャルドラマでは3ヶ月連続でユニット別に方向性の話をしていますので、他のユニットが気になる方は是非調べてみてください。(A・ZU・NAと同じくらい今とコンセプトがそのままなのが分かります。)


・A・ZU・NAは止まらない!

この動画が公開されたのは2021年11月4日です。

時期でいえば、「UNIT LIVE & FAN MEETING vol.3 A・ZU・NA 〜The Night Before〜」が終わった直後におこなわれた、後夜祭生放送の時です。

アニメも放送後ですし、最近のことなので覚えてる方も多いのではないでしょうか?


お話としては、後夜祭生放送同様ライブをやって感じたことを話し合っています。

A・ZU・NAの多様的なパフォーマンスは新しい自分を見つけられることが出来たという経験ができたというのは、ユニット結成時に楽しいと思う方向への選択をしたからこそ掴みとった未来に感じますね。

未知へ踏みだすことへの不安をそれぞれが抱えていましたが、一緒だから勇気が湧いてくると感じられるのはソロではないユニットだからできたことですね。

何かを始めることへの不安は常に付き纏いますが、「やってみたい」という気持ちに勇気の一歩目を踏みだしたことで楽しいイマがある。

そして、その実感がまた「やってみたい」と思う次の一歩目になるように感じます。

このお話はTVアニメ1期の最後で歩夢ちゃんが

「はじめてよかった」と言ったことに近しいものがありますね。


今回の私のお気に入りポイントは、やっぱり1年生なんだと感じさせてくれるしずくちゃんの可愛さです☺️

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余談ですが、このスペシャルドラマのタイトル「A・ZU・NAは止まらない!」ですが、『Blue!』に収録されているドラマパートのタイトルが「A・ZU・NAランドは止まらない!」で私の中の団長が止まらなかったです💃


・終わりに

ユニットライブに向けてA・ZU・NAのスペシャルドラマについて振り返ってみました。

最近の私のやりたいことが虹ヶ咲の色んな歴史や魅力を知る事と共有することだったので、今回の企画で広がり、知っていただけたら何より嬉しいです。

というのも、かくいう私もアニメやスクスタ以外の媒体を集中して見ることはほとんどなく、ここ3ヶ月くらいでスペシャルドラマの沼に引き摺りこまれました…😅

ですが、その期間を通して今見ている世界よりも虹ヶ咲はもっと大きく広がっていることが分かりました。

『Blue!』の歌詞にある #世界は青いはず のように知らない世界への探求心を今後も大切にしていきたいです。


今回はYouTubeで視聴ができる2本に絞りましたが、発売されているドラマCDや各ユニットシングルに付いてくるドラマパートも是非聴いていただきたいです!(先日のR3BIRTH 1stライブでも「トキメキキャニオンに吹く風」の事前視聴が推奨されていましたね…)

YouTubeで公開されているスペシャルドラマも現在58本の動画があって、公式の再生リストにまとめられています。メンバーのことを近くに感じて楽しめる媒体は、他にもたくさん存在しているので時間のある際は是非見てみてください!


最後はダイレクトマーケティングという名の個人的願望を書きつつ、今回は〆させていただきたいと思います。

近づいてくるA・ZU・NA 1stライブへのワクワクと今しかできない楽しみを胸に当日は盛り上がっていきましょう!!


また、繰り返しの宣伝となりますが

#世界は青いはず ではブログだけではなく、色んな方のたくさんの大好きをぶつけちゃいましょう!!

よろしくお願いします!!


それではまた次の虹で🌈

最後まで読んでいただきありがとうございました!

スペシャル・マーガレット! ~あなたは『特別』~


こんにちは、ぎぬまです。

今年も特別な1日が来ました!!

中須かすみちゃん、誕生日おめでとうございます!!!

私が意識してお祝いをするのは今回で3回目になるかと思います。

年に一度しかない彼女の盛大な記念日、彼女のことをもっと知ろうと思います。

題材はお祝い3年目にちなんで、かすみちゃんの3曲目でもある『Margaret』についてです!

是非、最後までよろしくお願いします!

 


・はじまりはどうだった?

楽曲自体のお話をする前に、まずは歴史について振り返ってみます。

当時から知ってる方は懐かしさを、知らない方はそんな歴史を知っていただければと思います。

『Margaret』がはじめてこの世に出たのは

2020年5月28日(木) です

当時、3rdアルバム楽曲を事前告知無しで毎週ランダムに公開していく「ニジガクみゅ~じっくウィーク!」のその第1週目のお当番でした。

当時の時世でいえば、まだ緊急事態宣言が出てる頃だったので自宅で聴いたことを思い出します。


今までのかすみちゃんの楽曲といえば、キラキラした王道アイドル楽曲という印象でしたが、『Margaret』はバラードのようにしっとりとした雰囲気の大人しめな楽曲だったのです。


その頃のスクスタのキズナエピソードでも、3rdアルバム楽曲に関しての話は17話までしか解禁しておらず中盤に差し掛かる頃でもあった為、どんな楽曲になるのかすら分からない状態から唐突な公開だった為すごく衝撃を受けました。

私自身、かすみちゃんを推し始めてまだ数ヶ月しか経っていなかったこともあり、彼女のことを知りはじめたばかりだったのであまりの意外性にとても困惑した覚えがあります。

(無敵級*ビリーバーの試聴動画公開が2020年6月9日なので、少しだけお姉さんなんですよね)

 


そんな『Margaret』への印象は当時も今もよく分からないという感想を持っていました。

その理由は今と昔で少し違っていて、推し始めの頃キュートで元気なかすみちゃんというイメージから離れた曲だった意外性という意味での分からない。

今は、キズナエピソードやライブで受け取っても難しかったという意味での分からないという感じです。


この文章を読んでくださってる皆さんは『Margaret』についてどのような印象を持っていますか?

ちょっとだけ考えながら、続きを読んでみてください。


・『Margaret』という物語とは?

とはいえ、難しいと言いつつも大好きな推しのことなのでもっと知りたくなってこの記事を書いているところもあります。

ここからはキズナエピソードを振り返ってみて、どこが難しかったのか?今はどう感じるのかをまとめます。

 


お話的には14話~21話の間でえがかれていますが、2nd楽曲「☆ワンダーランド☆」キズナエピソードから地続きのものになっており、かすみちゃんのファンクラブを作った先の話が物語の主軸となっています。

 


序盤の14話から16話では、ファンクラブに入って応援してくれるファンのみんなへお返しを考えている姿は、まさにスクールアイドルの鑑だと感じます。

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お話が大きく動き出すのは17話「全然気にしてませんけど!」からです。

 


各同好会メンバーのファンクラブへ入会する人が増えていることが話題に上がります。

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しかし、ファンを大切にする姿とは裏腹にかすみちゃんのファンクラブだけは増えていなかったのです。

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自分だけ増えてないことを気にしていないと言うものの、鏡に写る自分に問いかけをおこなうほどに自分のかわいさに自信を無くしていました。

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そんな独り言を呟いているところを「あなた」に目撃されました。

落ち込んでいる姿をみた「あなた」はかすみちゃんのかわいさについてたくさんの言葉を投げかけます。

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「あなた」から励ましの言葉を受けたかすみちゃんは、落ち込んでいる姿はあくまでアンニュイなフリをした演技であり嘘だと言います。

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「あなた」の反応をみたかすみちゃんはファンクラブイベントでとある作戦を計画します。

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アンニュイな姿を見せることによって、かすみちゃんの弱さを知ってもらう。

そんな姿すらもかわいいと思ってもらえる武器にするというものでした。

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ここが当時、私にとって難しいと思っていた部分でした。

「あなた」の反応を受けたかすみちゃんが弱さを知ってもらうことでファンを獲得する。

ただ、フリをする部分を真に受けすぎてかすみちゃんにとっての真意なのか分からなかったのです。


作戦が幸をそうして、ファンクラブイベントは大成功。

かすみちゃんの想いは届き、記録していた動画の再生数も上がりファンクラブの入会数も増えていきました。

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自信を無くしていたかすみちゃんに再び笑顔がもどって、同好会にも賑やか雰囲気になってこの物語は幕を閉じます。


ざっと振り返ってみましたが、今になってみると『Margaret』の一番の歌詞がそのまま出来事として書かれていることが良く分かりました。

終盤で愛さんが「みんなやっと魅力に気づいた」と言ってたことに近い話で言うと、「あなた」としての視点だとスクールアイドル以外の部分でのかすみちゃんの魅力を知ってることと、ファンは日常的な姿を知らないところという視点の違いも難しく感じた所かもしれません。


・Margaretの『特別』

では、『Margaret』がファンへ向けられたものだけなのかというとそうでは無いと思います。

私がそう思う理由のひとつにライブにおける花を渡す演出にあります。

ここで読んでくださる皆さんはどういった意図が含まれていると思いますか?

 


私はまず、花自体の意味について考えました。

『Margaret』という曲名通り、マーガレットというお花について調べてみました。


1年中咲いているお花で、暑さや寒さに弱く、白やピンクや黄色などかわいいイメージに色づくお花です。

先程のキズナエピソードに当て嵌めると、弱さを見せる点などは花の特徴に近しく感じるかもしれません。


次に、花言葉についてです。

マーガレット全体の花言葉は「恋占い」、「真実の愛」、「信頼」などがあるそうです。

こちらもキズナエピソードに当て嵌めるならば、「あなた」とファンクラブを盛り上げていく過程や曲作りなどをおこなう部分が当て嵌まりそうです。

また、恋愛的な要素がある花言葉にはかすみちゃんにとっての特別な存在としての意味も含まれてそうです。


しかし、ここで疑問がおこりました。

一人の時間を見られたことに対して、かすみちゃんからはアンニュイなフリをして誤魔化されたことです。

信頼してる存在ならば、包み隠さず弱い自分をさらけ出すと思ったからです。


この花言葉についての意味が揺らいだからこそ、この曲が難しく感じてしまったのです。


ここで、題材となる【花を渡す】という演出が意味を持つのかなと考えました。

 


みなさんは「秘すれば花」という言葉をご存知でしょうか?

能作家の世阿弥が書いた「風姿花伝」の一節にある言葉です。

その意味とは「秘めるからこそ花になる、秘めねば花の価値は失せてしまう」というものです。

 

ここから考えた『Margaret』の花を渡す演出とは、「言葉ではなく花を渡したことで真意を読みとってほしい」という想いが込められているのかもしれません。

そして、その花を渡す相手である

「あなた」は私にとっての特別


2ndライブでの『Margaret』に出てきた花籠の中には、たくさんの白いマーガレットの中に一つだけ黄色いマーガレットの花が咲いており、舞台袖の「あなた」に渡しています。


かすみちゃんが「あなた」にアンニュイなフリをしたよりも、本当に伝えたい【信頼してる特別な存在】なんだという想いが詰まっていると思いました。

だからこそ彼女はこんな歌詞を綴ったのでしょう。


聞いて!と。

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・いつまでも…隣で

『Margaret』について、より好きになりましたか?

今回の記事を書いて、私は『Margaret』そして「かすみちゃん」のことがもっともっと大好きになりました!


掘り下げなかったことが2つあって。

1つは、花言葉に意味を持たせるスクールアイドルに歩夢ちゃんがいると思うので、かすみちゃんから歩夢ちゃんへライバル視する意味もあるのかなと思いました。

(マーガレットはピンク色にもなるみたいですしね)

 


もう1つは、秘することに意味を持たせること、よくよく考えたらかすみちゃんは腹黒系スクールアイドルだということを忘れてました。

 


いえ、むしろ自然にこんな演出をおこなった彼女は腹白系スクールアイドルなのかもしれません。

 

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しずくちゃん曰く、らしいです笑

 

冒頭でも書きましたが、私がかすみちゃんをお祝いして3年が経ったのは振り返ると感慨深いものがあります。

知らないことがまだまだたくさんあること、そして知りたいと思う気持ちは恋に近いものだと思います。


あまり関係ないですが、私が好きなかすみちゃんとのCPにあなかすがあります。

その理由は、TVアニメではあまり見られないかすみちゃんが導かれる存在としているからです。

同好会の部長だったり、しずくちゃんだったりと引っ張っていく力が強くあるように思えるからこそ、「あなた」として彼女を引っ張る関係がとても大好きで私の目指す「あなた像」です。

その為にも、走り続けるかすみちゃんの隣を置いていかれないように全力で駆け抜けている真っ最中です。

来年もまた、かすみちゃんの隣にいられるように精一杯応援していこうと思います。

 


そして、【宣伝】です!

A・ZU・NAの隣を全力で走ってるスパボさんとこじまりさん達の企画、#世界は青いはず が1/24から始まります!

A・ZU・NAの特別な曲達のバトンを繋いでいくみたいです!!

また、ブログだけでなく、A・ZU・NAへ届けたい皆さんの想いも #世界は青いはず で参加してみましょう!よろしくお願いします!!

 

素敵な誕生日から次の素敵な虹へ、素敵なトキメキが待ってる予感に胸を膨らませています。

それでは今回はこの辺で。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!!