こんにちは、ぎぬまです。
今回は虹ヶ咲タグ企画
#明日へ夢を繋ごうについての記事となります。
アニメ虹ヶ咲2期に向けて何を書こうかと考えたましたが、私が一番楽しんだ劇伴音楽の『Sound of TOKIMEKI』の解釈についてお話していこうと思います。
この機会に劇伴音楽の魅力や楽しみ方を知っていただけると嬉しいです!
最後までよろしくお願いします!
○劇伴音楽とは?
劇伴とは
映画やテレビドラマ、演劇やアニメで流れる伴奏音楽をいう。また、音楽におけるジャンルの一種ともされる。
(Wikipediaより)
一般的にはBGMと言われる音楽のことです。
しかし、劇伴音楽の意味はBGMだけではなく、キャラクターの心情や情景描写、その場所の雰囲気を表す等の重要な役割があります。
アニメの物語を彩る上で欠かせないもののひとつだと思います。
例えるなら、お寿司につけるわさびのような存在。
そんな虹ヶ咲学園の劇伴音楽の世界
第9話「仲間でライバル」是非お楽しみください!
○アバン
・仲間でライバル
冒頭、朝香果林がサインを求められる場面。
第9話タイトルを一番始めの劇伴として持ってくることによってこの話の軸となることを伝えている劇伴。
果林にとっての同好会としてのあり方は『仲間でライバル』という関係だから。
同好会の人気が上がってきている今こそ、次のステップへと進んでいくために必要な要素もこの話数の『仲間でライバル』というものでもある。
・スクールアイドルとは
中須かすみがパンダと一緒に撮った写真を同好会メンバーに見せる場面。
ここでは人気が出てソロアイドルとして成長したことについて話をしています。ですが、同好会としてのライブはまだ成し遂げていません。
同好会全員のライブをすることによって更に成長する幅が広がる新たな【スクールアイドル】としての意味みたいな形で使用されていると思います。
・自分をさらけ出せ
近江遥と綾小路姫乃が虹ヶ咲学園を訪れる場面。
藤黄学園から来た姫乃、ダイバーフェスへの誘いという名目で来ているのだが、この時点で明かされてないこととして姫乃は果林のファンである。
ここでの『自分をさらけ出せ』はファンとしてではなくスクールアイドルとして虹ヶ咲を訪れた姫乃にとって『自分をさらけ出せ』ないという面白い使われ方をされている。
○Aパート
・隠れた本心
綾小路姫乃から誘われたダイバーフェスの概要について聴く場面。
アバンの『自分をさらけ出せ』同様、姫乃にとって果林ファンという姿を隠したものになっています。
また、ここでは果林にとっての同好会への【ライバル】だからこそ競い合えると想いも本心として使用されている場面にもなっています。
・胸をよぎる不安
ダイバーフェスに誰が出るかを決める場面。
グループではなくソロアイドルだからこそ生まれる、ダイバーフェスへ誰が出るかという問題。
同好会全体では代表者が出ることを決めたら、旧同好会が分裂した時のような衝突が起こるのではないかという恐怖に駆られます。それだけ同好会は【仲間】としての輪が強固となったという証でもあります。
しかし、果林にとっては誰か出るかを決めないで妥協した案のまま出場することに同好会としての成長が止まってしまう。
果林の思う同好会の未来への不安に対してもこの劇伴は使用されているのだと思います。
・伝える相手はだれなのかしら?
朝香果林がダンススクールを探し、迷子になっている場面。
果林は虹ヶ咲のスクールアイドルとして本気だからこそしっかりと代表者を決めるべきだと強く言った。
その裏側にはライバルとして認めているからこそという本心があるが、それはまだ言えずにいるという場面でもある。
画面の中の果林はダンススクールを探す物理的な迷子になっているが、まだ言えていない同好会メンバーを探しているということも表現されている。
・かわいいかな?
ゲーマーズ前にて朝香果林が高咲侑一同に見つかる場面。
ここでの『かわいいかな?』という点は曲が流れている一番最後に果林が迷子だということを知られる部分にある。
エマ以外には知られていなかった大人な印象のある果林のかわいい部分が見つかったという意味で使用されている。
・わたしとスクールアイドル
朝香果林がダイバーフェスへ出ることに強く言ってしまった理由を話す場面。
果林にとってのスクールアイドル活動とは仲間として楽しむこと以上に競い合っているライバルだからこそ本気で挑みたいというものです。
ライバルという関係は実力を認めているからこそ初めて成立するものです。
本気でやっているスクールアイドルだからこそ負けられない、それが果林の思う同好会メンバーへの想いだったのです。
ここで使用されている『わたしとスクールアイドル』とは果林の思っているスクールアイドルとしての理想がライバル関係である、それが果林にとって大切なスクールアイドルとしての向き合い方を不器用ながらに伝える場面なのです。
○Bパート
・夕凪に吹かれて
ダイバーフェス当日となり、同好会メンバーがフェスに出たかったと言っている場面。
衝突することを恐れ、遠慮し合っていた同好会メンバーだったが内心は出たかったという想いが溢れていた。
かすみの「やっぱりかすみんも出たかったですぅ!」という言葉は自分はステージには出られないことへの悔しさであり勝ち負けのあるライバルだからこそ出た言葉になっている。
仲間だからこそ遠慮し合っていた想いもライバルだからこそ悔しがる想いも両方が同好会メンバーにあったことを表す劇伴となっていると思います。
・夜の帳の中で
朝香果林と綾小路姫乃がダイバーフェスのステージ裏で話をする場面。
【夜の中で】という意味の慣用句だが、昼間の話なのでこれは心情描写として使用されている。
姫乃や遥にとってはグループとして出場するため、隣に信頼できる仲間がいる中でステージに立つ。
果林の場合、ソロとして出場すること。虹ヶ咲を代表して一人で立つことのプレッシャーをギリギリで感じ取る場面になっている。
また、帳というものが覆いかぶされた布という意味なので【舞台裏】での話ということも意味しているのかもしれない。
・ライバル、だけど、仲間
一人で立つことの恐怖を感じた果林に同好会メンバーが言葉をかける場面。
ライバルという関係だからこそ一人で立つことを決めたのだが、それは決して孤独という訳では無い。
仲間だからこそ一人でステージに立つ果林のことを支え合っている、背中を押してもらえる存在でもある。
『ライバル、だけど、仲間』は一人でステージに立つ時にも支え合える、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の関係を表しています。
ここで流れている『ライバル、だけど、仲間』は原曲と少し違います。
ドラムのキックが無いものになっていて、全体的に優しい雰囲気になっているのは果林に声をかける同好会の【仲間】の優しさを表しているように感じます。
・トキメキへ!
朝香果林がステージへと走り抜けていく場面。
みんなの想いを受けて果林がステージへと走り抜けていく疾走感を表す劇伴となっています。
侑にとっては果林のステージはまだ見ぬものにもなっているため『トキメキへ!』というものは侑の心のワクワクを表しているものにもなっている。
・色とりどりの虹(メインテーマ)
果林の立つダイバーフェスのステージ高咲侑が見た後の場面。
ダイバーフェスのステージを見て侑も楽しんでいたが、周りのお客さんも楽しんでいる姿を見た侑の目に映るやりたいこと。
それが後にスクールアイドルフェスティバルという形になる。
この解釈については以前記事にまとめたので読んでいただけると嬉しいです。
○Cパート
・あつまれ!同好会
ダイバーフェス以降、今後のやりたいことについて同好会メンバーが話す場面。
ダイバーフェスという大きな舞台に立ったがまだやれていないこと【私たちのライブ】が待っていることを表しているのだと思います。
また、次回の合宿を行うという意味でも同好会が集まり切磋琢磨するという意味でも使用されていると思う。
○最後に
劇伴音楽から見る第9話「仲間でライバル」いかがだったでしょうか?
もちろんこの楽しみ方だけが正解ではないですが、虹ヶ咲を見てまた新しい発見があれば嬉しいです。
また次回、「夏、はじまる」でお会いしましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!