こんにちは、ぎぬまです。
今回は虹ヶ咲タグ企画
#明日へ夢を繋ごうについての記事となります。
アニメ虹ヶ咲2期に向けて何を書こうかと考えたましたが、私が一番楽しんだ劇伴音楽の『Sound of TOKIMEKI』の解釈についてお話していこうと思います。
この機会に劇伴音楽の魅力や楽しみ方を知っていただけると嬉しいです！
最後までよろしくお願いします！
○劇伴音楽とは？
劇伴とは
映画やテレビドラマ、演劇やアニメで流れる伴奏音楽をいう。また、音楽におけるジャンルの一種ともされる。
（Wikipediaより）
一般的にはBGMと言われる音楽のことです。
しかし、劇伴音楽の意味はBGMだけではなく、キャラクターの心情や情景描写、その場所の雰囲気を表す等の重要な役割があります。
アニメの物語を彩る上で欠かせないもののひとつだと思います。
例えるなら、パスタにかけるタバスコのような存在。
そんな虹ヶ咲学園の劇伴音楽の世界
第3話「大好きを叫ぶ」是非お楽しみください！
○アバン
・胸をよぎる不安
朝香果林、旧同好会メンバーがせつ菜に問い詰める場面。
ここでの不安はせつ菜だけではなく同好会メンバー全員の中にあるように感じます。
何故せつ菜はスクールアイドルを辞めたのか、何故同好会は廃部になってしまったのか、その真意はここでは語られないまま何も出来ない全員の不安な気持ちを表現されていると思います。
○Aパート
・夜の帳の中で
優木せつ菜が自宅にて自分の大好きなものをしまってしまう場面。
『夜の帳の中で』は夜であることの慣用句です。帳というものは覆いかぶさった布という意味があります。
ここでは優木せつ菜が自分の大切なものをしまいこむ場面になっていて、好きなものを我慢して終わりにする決断をします。
大好きなものをケースに入れてしまうのは布によって見えなくしてしまうという表現なのかもしれません。
場面も夜ではありますが、優木せつ菜としての道も終わりを意味している心情の夜でもあると思います。
・キャッチミー！
中川菜々が校内にいるはんぺんを捕まえる場面。
学校の近くに捨てられていたはんぺんを捕まえて後におさんぽ役員という形で助ける意味としての『キャッチミー！』だと思います。
せつ菜としても、スクールアイドルとしての道を閉じた翌日だからこそ誰かに助けてほしいという意味の『キャッチミー！』かもしれませんね。
疾走感のある音楽で追いかけっこをしている雰囲気は【トムとジェリー】のように感じますね。
・サガシモノ
高咲侑が音楽室でピアノを弾いているのを中川菜々が見つける場面。
せつ菜としての幕を閉じた、そんな中耳に入ってきたのはCHASE!のピアノだった。
「なりたい自分を我慢しないでいいよ」
今のせつ菜を閉じ込めて探している答えを侑の音によって導かれた劇伴だと思います。
また、侑もせつ菜を探しているということからCHASE!のピアノに反応するのはこの曲を知っている一部の人間しか居ないため、せつ菜を探し当てたという意味でも使用されたのかもしれません。
・届かぬ想い
高咲侑がライブをみて終わりじゃなく始まりだったら良かったのにと言った場面。
せつ菜にとっては終わらせるケジメとして行ったライブだったのだが、始まりだったら良かったという答えが侑から出たことに届けたかった想いが違ったというものだった。
だが、せつ菜の終わりにするためのライブは侑の目からは始まりを感じさせるというのはそれだけせつ菜はステージの上で大好きを届けるという気持ちが隠すことが出来ないくらい溢れたものだったのだと思います。
自分自身のステージには嘘がつけないというせつ菜本人にとっても『届かぬ想い』なのかもしれないですね。
・それぞれの想い
中川菜々が優木せつ菜のステージを見て旧同好会を思い返し悩む場面。
旧同好会の時にせつ菜の大好きの想いとかすみのかわいいの想いはぶつかり合ってしまい、一つの色にはなれないということの『それぞれの想い』。
ステージを降りた自分には侑の言葉やファンの想いがありまだ期待されているという『それぞれの想い』。
そして何よりせつ菜自身がやりたいことがあって、それを我慢して辞めるという気持ちの『それぞれの想い』。
たくさんの想いが交錯する中で葛藤するせつ菜の心情を表現している劇伴になっていますね。
○Bパート
・隠れた本心
優木せつ菜の正体が生徒会長であることを中須かすみと上原歩夢と高咲侑が知る場面。
ここで隠れていたのはかすみから見た旧同好会のメンバーが実は徹底抗戦を行っていたということです。
第2話にてかすみは同好会をどうにかしようとしてるけれど、しずくも旧同好会のメンバーも何もしてないと見えてたモヤモヤを『隠れた本心】で活動をしていたことを裏付ける劇伴の使い方かもしれません。
・あなたと私と私たちの夢
同好会が再開できる事実とせつ菜がいない同好会は嫌だと訴える場面。
せつ菜と直接ぶつかり合ったかすみだけじゃなく、メンバーそれぞれがやりたいことはあるがそれ以上にせつ菜も一緒でスクールアイドル同好会であること。
これは【あなたと私】という一対一という【あなたと叶える物語】という要素も虹ヶ咲だが、全員が叶えたい夢の中に優木せつ菜も存在しており、それは全員が同じ認識をしています。
【私たち】という中には一人も欠けちゃいけない虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会として【みんなで叶える物語】の形が存在するのだと思います。
今は少し前の自分達とは違う同好会の面々がせつ菜ともう一度新しく始まることができるというのはメンバー全員で優木せつ菜の【あなた】として向き合うという意味もあるのかもしれません。
・想い、花ひらく時
学校の屋上で優木せつ菜と中川菜々を高咲侑が呼び出す場面。
ここではせつ菜の正体を知った上で侑の中で伝えたかった想いが芽生え、花ひらいたということだと思います。
「私は幻滅なんてしてないよ。スクールアイドルとしてせつ菜ちゃんに同好会に戻って欲しいんだ。｣
確信が持ててなかった音楽室の時にも同じことを思って伝えたかったと思います。
旧同好会との話を経て、せつ菜のことを知れたからこそこの屋上ではやっと言えるようになった言葉だと思います。
・「大好き!!!」
高咲侑が優木せつ菜にスクールアイドルをして欲しい想いを告げる場面。
『「大好き!!!」』は好きだからという気持ちが篭っているからこそ言葉にすることに意味を持たせていると思います。
ここでは侑にとってせつ菜は【大好き】な存在だからこそ、もっと自由にスクールアイドルとして活動した姿を見たいという侑の気持ちがまっすぐせつ菜に伝えられます。
｢ラブライブ！なんて出なくていい｣という侑の言葉はせつ菜の意思を汲んではいないが、今のせつ菜が苦しんでいる姿よりも私がファンでいるからスクールアイドルを続けて欲しいという願いを込めた侑なりの【大好き】です。
その想いはせつ菜の心に光を差し、救ってくれたのです。
・トキメキへ！
DIVE!のパフォーマンスをしたせつ菜とそれを見たみんなの場面。
新しい始まりの瞬間を目にした侑と同好会の心情を表していると思います。
侑からすれば、終わりにしたかったせつ菜のまた新たな始まりを目撃してまた知らないせつ菜のことを知れた胸の高鳴りを表していると思います。
このライブを超えてスクールアイドル同好会はまた始まり先へと向かうことが出来るそんなトキメキを感じられる劇伴だと思います。
○最後に
劇伴音楽から見る第3話「大好きを叫ぶ」いかがだったでしょうか？
もちろんこの楽しみ方だけが正解ではないですが、虹ヶ咲を見てまた新しい発見があれば嬉しいです。
また次回、「未知なるミチ」でお会いしましょう！
最後まで読んでいただきありがとうございました！
