こんにちは、ぎぬまです。
今回は虹ヶ咲タグ企画
#明日へ夢を繋ごうについての記事となります。
アニメ虹ヶ咲2期に向けて何を書こうかと考えたましたが、私が一番楽しんだ劇伴音楽の『Sound of TOKIMEKI』の解釈についてお話していこうと思います。
この機会に劇伴音楽の魅力や楽しみ方を知っていただけると嬉しいです！
最後までよろしくお願いします！
○劇伴音楽とは？
劇伴とは
映画やテレビドラマ、演劇やアニメで流れる伴奏音楽をいう。また、音楽におけるジャンルの一種ともされる。
（Wikipediaより）
一般的にはBGMと言われる音楽のことです。
しかし、劇伴音楽の意味はBGMだけではなく、キャラクターの心情や情景描写、その場所の雰囲気を表す等の重要な役割があります。
アニメの物語を彩る上で欠かせないもののひとつだと思います。
例えるなら、卵焼きに付けるマヨネーズのような存在。
そんな虹ヶ咲学園の劇伴音楽の世界
第1話「はじまりのトキメキ」を是非お楽しみください！
○アバン
・スクールアイドルとは
高咲侑と上原歩夢が放課後にお台場へ買い物に行く場面。
スクールアイドルとはまだ出会っていない場面。
侑が「着たい服着ればいいじゃん、歩夢は何着たってかわいいよ」と言った歩夢のステージ衣装はスクールアイドルとはまだ出会っていない上原歩夢にとってスクールアイドルのはじまりだったのだと思う。
上記は歩夢にとっての『スクールアイドルとは』だが、侑の着たい服を着ればいいというのはソロのスクールアイドルという虹ヶ咲の個性を意味する部分を表現した劇伴とも考えられる。
・隠れた本心
高咲侑が昔着ていた服の話をする場面。
上原歩夢が言った｢かわいいのはもう卒業だよ｣に対しての劇伴タイトルと考える。
この話数の終盤のかわいいものは今だって大好きだし、着てみたいと思っているという思いがこの時から歩夢の心の奥にずっとある想い。
あゆぴょんは極端な例として上原歩夢のかわいいを連想させるものだが、『隠れた本心』の中には【かわいいものが今も好き】という意味がある。
・トキメキへ！
高咲侑と上原歩夢が優木せつ菜のステージを見た後の場面。
せつ菜のステージを見た、高咲侑と上原歩夢の心情そのままを表したのタイトル。
ただ過ぎ去っていく日常の中で知らない世界を見つけたワクワクのことを【トキメキ】というのかもしれない。
だから高咲侑も上原歩夢もスクールアイドルという知らない世界へと飛び込んでいく。
この場面での『トキメキへ！』は【スクールアイドルの世界へ！】という意味と捉えられる。
○Aパート
・芽吹いたキモチ
スクールアイドルと出会った高咲侑が朝を迎える場面。
これも上記の『トキメキへ！』と近いものだが、スクールアイドルの世界を知り夜更かしをするほど動画を見漁って夢中になっているスクールアイドルに対してのキモチ。
だが、侑は応援する側へ、歩夢はスクールアイドルをやる側へという違うキモチが芽生えたものでもある。
『芽吹いたキモチ』は侑と歩夢の両者に違う気持ちが表れたという意味の劇伴タイトルでもあるのかもしれない。
・夢中になれるもの
上原歩夢と高咲侑が部室棟へ向かう場面。
部室棟に行き、スクールアイドル同好会を探しに行く侑と歩夢の場面にて流れる劇伴。
このシーンで侑を代表するセリフ「もうかんっぜんにトキメいちゃった！」を言った場面でもある。
夜更かしするほどスクールアイドルに夢中になった侑の心を表す劇伴にもなっている。
のちに、歩夢もスクールアイドルの動画を夜通し見ているため歩夢の気持ちも表す劇伴である。
劇伴とは少し離れるが、光に向かって左方向に進む侑はまさしく『トキメキへ！』向かっていくような描写で好き。
・トキメキを求めて
部室棟にて、スクールアイドル同好会を探す時の場面。
この場面での劇伴の意味はスクールアイドル=トキメキであること。
探しても見つからないスクールアイドルを追い求める2人のことを表している。
・サガシモノ
スクールアイドル同好会を探している時に天王寺璃奈と宮下愛に出会う場面。
単純にスクールアイドル同好会が見つからないという同好会に対しての『サガシモノ』である。
・ウキウキワクワクスクールライフ
天王寺璃奈に高咲侑と上原歩夢の2人がスクールアイドルのことが好きなの？と聞かれる場面。
スクールアイドルとの出会いによって学校生活がワクワクするものになった2人の気持ちを表した劇伴になっている。
また、璃奈にとっては今後の話数にて侑と歩夢との今回の出会いも含めスクールアイドルと出会うきっかけとなるため。天王寺璃奈の未来に対しての『ウキウキワクワクスクールライフ』なのかもしれない。
・胸のざわめき
スクールアイドル同好会の部室の前にて、中川菜々にスクールアイドル同好会は廃部になったと伝えられた場面。
せっかく会えると思ったせつ菜はスクールアイドルを辞め、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は廃部となった事実を知った侑が胸の奥で絶望した気持ちを表している。
〇Bパート
・夕凪に吹かれて
旧同好会の面々がそれぞれの想いを持って悩んでいる場面。
そもそも夕凪とは【夕方に海風と陸風が交替して波風が静まり、無風状態になっている】という状態のことである。
無風なのに吹かれるということは矛盾ではなく、想いと想いの間にいる状態なんだと思います。
今回の場合はスクールアイドル同好会が無くなったという事実と私達はどうしたらいいのか分からないという葛藤の間にいる旧同好会の面々の気持ちを表した劇伴だと思います。
・あなたと私と私たちの夢
スクールアイドル同好会は無くなって、次に進むことを諦めてしまう高咲侑の場面。
｢夢を追いかける人を応援出来たら私も何かが始まる。そんな気がしたんだけどな。｣
スクールアイドルに出会って、言葉には形容できない自分の中で何かが始まる予感を感じた侑。
｢夢を追いかける人を応援出来たら｣という言葉は虹ヶ咲における【あなた】要素であり、
この時点でスクールアイドルに対して、侑は【あなた】であるということが表されているのだと思います。
けれども、スクールアイドル同好会は無くなり、自分の中で生まれたなにかも諦めてしまう。『あなたと私と私たちの夢』のサウンドが悲しくも人間らしさのある侑を表す音のように聴こえますね。
・想い、花ひらく時
上原歩夢と高咲侑がお台場へ寄り家に帰る場面。
私は『芽吹いたキモチ』に対するアンサーだと思います。
なので、2回流れるのにも意味があり最初に流れるのは上原歩夢の『想い、花ひらく時』。
この劇伴が流れている場面、1話のアバンで見たDream with Youの衣装を見て何かを思う歩夢。
それは、【今でもかわいいものが好き】【スクールアイドルやってみたい！】【2人で始めよう！】という想いが花ひらいた瞬間だと思います。
侑が「明日の数学さ…」と現実に戻ろうと『芽吹いたキモチ』を失おうとしている中で歩夢が｢スクールアイドルやってみたい！｣という言葉は間違いなく侑に勇気を与えるものとなった。
・「大好き!!!」
上原歩夢が高咲侑に対して自分の気持ちを言う場面。
上記の『想い、花ひらく時』の部分で感じた気持ちを『「大好き!!!」』と言葉にしているところ。
想いは胸にずっと秘めていられることもできますが、それ以上に伝えることが大切なんです。
『「大好き!!!」』に「」がついているのは大好きという想いを伝えることが大事なんだという意味が込められています。
この場面では2つの『「大好き!!!」』が詰まっていて。
1つ目はスクールアイドルの動画をずっと見るくらいスクールアイドルのことが『「大好き!!!」』ということ。これは侑も歩夢も両者がせつ菜のステージを見て思ったこと。【私も同じ気持ちだったんだよ】って伝えたい事だったと思います。
そして、2つ目は｢ピンクとかかわいいものが今でも好きで着てみたい｣って思ってるということです。
1話のアバンで子供っぽいって言ったことも、今でも好きだって気持ちが本心であって侑の言った「歩夢は何着たってかわいいよ」はそれを肯定してくれる言葉だったということです。
自分の好きなかわいいものを着てスクールアイドルをする。それが歩夢のスクールアイドルとしての一歩目になったそんな場面だと思います。
・想い、花ひらく時
上原歩夢のステージを高咲侑が見た後の場面。
今度は高咲侑が上原歩夢のステージを見て、無くなりかけていた『芽吹いたキモチ』を花ひらかせた瞬間です。
｢スクールアイドルをやってみたい！｣という歩夢の気持ちがステージとなって具現化して、それを見た侑がスクールアイドルを追いかけたい。スクールアイドルを見ていたい。という気持ちを取り戻しました。
『あなたと私と私たちの夢』の時にも言った「夢を追いかける人を応援出来たら、私も何かが始まる。」
という言葉に対して「私の夢を一緒に見てくれる？」という歩夢の言葉は侑の思い描いたスクールアイドルへの想いもまたよみがえらせました。
○Cパート
・かすみんです!!!
スクールアイドル同好会部室前にて、プレートが無くなり部室が無くなった場面。
次の話数に対しての予兆であり、中須かすみという子をそのまま表した劇伴である。
次回のメインが中須かすみであることの意味なのかもしれない。
○最後に
劇伴音楽から見る第1話「はじまりのトキメキ」いかがだったでしょうか？
もちろんこの楽しみ方だけが正解ではないですが、虹ヶ咲を見てまた新しい発見があれば嬉しいです。
また次回、「Cutest♡ガール」でお会いしましょう！
最後まで読んでいただきありがとうございました！
