劇伴音楽から見る!第12話 「花ひらく想い」

 

こんにちは、ぎぬまです。


今回は虹ヶ咲タグ企画

#明日へ夢を繋ごうについての記事となります。

アニメ虹ヶ咲2期に向けて何を書こうかと考えたましたが、私が一番楽しんだ劇伴音楽の『Sound of TOKIMEKI』の解釈についてお話していこうと思います。

この機会に劇伴音楽の魅力や楽しみ方を知っていただけると嬉しいです!

最後までよろしくお願いします!

 


○劇伴音楽とは?


劇伴とは

映画やテレビドラマ、演劇やアニメで流れる伴奏音楽をいう。また、音楽におけるジャンルの一種ともされる。

Wikipediaより)

一般的にはBGMと言われる音楽のことです。

しかし、劇伴音楽の意味はBGMだけではなく、キャラクターの心情や情景描写、その場所の雰囲気を表す等の重要な役割があります。

アニメの物語を彩る上で欠かせないもののひとつだと思います。

例えるなら、卵焼きに浸すマヨネーズのような存在。


そんな虹ヶ咲学園の劇伴音楽の世界

第12話「花ひらく想い」是非お楽しみください!

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○アバン


・自分をさらけ出せ

上原歩夢と高咲侑が一緒に登校をする場面。

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前夜に話した歩夢の本音を忘れてほしいと言うのだが、楽曲の面白い使われ方をされています。

それは『自分をさらけ出せ』の原曲の使用部分が真ん中だけ抜かれているのです。

この楽曲編集をすることによって歩夢の【昨日話したことは忘れて欲しい】ということを伝えたいのだと思います。

本心を話すと侑に嫌な思いをさせてしまうことがだという部分は第8話のしずくと少し近いようにも感じますね。

 

○Aパート


・かわいいかな?

東雲学院と藤黄学園がスクールアイドルフェスティバルの参加を表明する場面。

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ここではスクールアイドルフェスティバルの会場がたくさんあり、ファンもスクールアイドルも楽しいことをやるワクワクな雰囲気を表していると思います。

 


・ミッション!

スクールアイドルフェスティバルに向けて各部活が同好会を訪れる場面。 

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スクールアイドルもファンもステージに向けて準備を行うところでもあるため、やりたいことをするという意味で使われていると思います。

 


・届かぬ想い

上原歩夢が学園の庭にて想いをかけめぐらせている場面。

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ファンのみんなに支えられていることの嬉しさ、侑の頑張っている姿の嬉しさを感じていることに対して侑と一緒に夢が見られないということに不安を募らせています。

どちらも大切な本心でわかっているからこそ、スクールアイドルとして前を向けない自分の想いが自分に届かないんですよね。

そして、侑は夢に向かって前に進むために歩夢と話をしようと決心しますがその想いも一緒に夢が見られない気持ちの前では歩夢に届かないのです。

歩夢が自分の気持ちをわかっているからこそ、譲れない想いがあって素直になれないことの辛さに胸が苦しくなります。

 


・朝陽

同好会のメンバーがスクールアイドルフェスティバルの準備をする場面。 

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同好会のメンバーがスクールアイドルフェスティバルに向けてステージ作りをするのですが、朝の描写も無いです。

これは歩夢の気持ちにはまだ雲がかかったままであり、晴れていないという気持ちの差を表しているように思います。

 


・夜の帳の中で

上原歩夢が自室のベッドにて悩む場面。

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先程の同好会メンバーの気持ちの『朝陽』との違いとして歩夢の心情として使われています。

外の景色としては朝なのに、『夜の帳の中で』が使用されるのは歩夢だけはまだ気持ちが遠いままだからなのです。

【雲の上はいつも晴れ】ですが、【雲の下は暗いまま】というのがこの時の歩夢の気持ちであり、晴れなければずっと閉じこもってしまうままになります。

 

○Bパート


・夕凪に吹かれて

スクールアイドルフェスティバルも残り2日となり、同好会メンバーがステージの準備に向かう場面。

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ここまで歩夢の気持ちはモヤモヤしたままになっており、スクールアイドルフェスティバルまでの時間だけが近づいています。

ステージ作りをやらなくてはいけないこと、それでもまだ気持ちが追いついていないこと。

この想いの狭間に歩夢は立ち塞がっているという意味で使用されていると思います。

 


・雨上がり、差す光

上原歩夢に優木せつ菜が自分の気持ちを伝える場面。

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歩夢の中で侑だけじゃなく、ファンのみんなののことも大切な存在だとせつ菜に伝えます。

侑との心の距離が離れていってることの事実もわかっているけれど、素直になれない自分にどうしようもなく感じています。

その気持ちが歩夢にとっては雲となり雨となっています。

この場面では雨も降っていませんから、劇伴タイトルの雨は歩夢の気持ちです。

そしてその雨を晴らす言葉をせつ菜はかけます。

「始まったのなら、貫くのみです!」

自分の大好きを我慢していた同好会に戻る前のせつ菜にとってそれを解き放ってくれた光になったのは侑の言葉でした。

ここでは光の差す描写もありませんが、第3話にてせつ菜の気持ちが晴れた時に光が差された描写が存在します。

あの時、侑がせつ菜に伝えた大好きを今度はせつ菜を通して歩夢に我慢をしちゃいけないということを伝えて走りだすことができることがこの劇伴の意味だと思います。

 


・ライバル、だけど、仲間

高咲侑とファンのみんなで作ったステージを上原歩夢が見る場面。

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ファンにとって侑は幼なじみという【あなた】としてライバルの様な関係でもあります。

歩夢のことを支える侑もファンのみんなも支える上では仲間であり、ライバルである。そんな歩夢のことを思っている関係だからこそこのステージを作り上げることができたのだと思います。

ファンの出せる答えは【愛】を伝えることですし、侑の出せる答えは【変わらぬ想い】を伝えることなのは、【あなた】同士でも歩夢に伝えることの違いを感じますね。

歩夢にとっては侑もファンもどっちも大切な存在の【あなた】に対してこの劇伴は表しているようにおもいます。

 


・「大好き!!!」

上原歩夢と高咲侑が家の前でお互いの夢を話し合う場面。

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侑と歩夢がここでお互いの夢について語り合える瞬間です。

侑は音楽をする夢を、歩夢はスクールアイドルとしてのこれからに向けての想いを伝えることができました。

ずっと胸にあった想いを口にすること、今まで一緒に来られたことへの気持ちを伝えることこそが『「大好き!!!」』の意味なのだと思います。

その想いを聴いたことで二人はそれぞれの道へと歩き進むことができるのですから。

 


・想い、花ひらく時

上原歩夢のステージを高咲侑が見た後の場面。

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このステージを歩夢はやれたからこそ、侑に伝えられること。

このステージを侑は見れたからこそ、歩夢に伝えられること。

それは夢は違っても想いはずっと繋がっていることを意味する「「これからもよろしくね」」なのです。

そう二人が思えるようになれたことを意味する劇伴となっていると思います。

 

○最後に

劇伴音楽から見る第12話「花ひらく想い」いかがだったでしょうか?

もちろんこの楽しみ方だけが正解ではないですが、虹ヶ咲を見てまた新しい発見があれば嬉しいです。

また次回、「みんなの夢を叶える場所 スクールアイドルフェスティバル」でお会いしましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!