1人じゃない、夢の音

こんにちは、ぎぬまです。


虹ヶ咲の話数ブログとしては1話ぶりですね!()

虹ヶ咲の2期も中盤に入り、毎週たくさんの盛り上がりを見て楽しい日々を過ごしていますね。

その盛り上がりの形はブログや絵ばかりではなくキャスやスペース等の放送、画像を作成されツイートするものまで幅広く多様化された発信がされていてとても虹ヶ咲らしいなーっと感じます。

 

今回は私も挑戦の意味を込めて画像ブログを作成しました✨✨

そちらも見ていただけると嬉しいです👀

 


さて、今回ブログで伝えたいのは劇伴についてです。


アニガサキの劇伴担当でもある遠藤ナオキさんもツイートされたように『あなたと私と私たちの夢』は7話の重要なシーンで使われた楽曲です。

栞子ちゃんにとって、この1曲に込められた意味を私なりに解釈したので是非最後までよろしくお願いします!

劇伴という題材なので皆様の耳をお借り致します。CDやサブスクが聴ける方は流しながらご覧下さい。


・曲の構成、時間について


アニメの内容に入る前に楽曲の合計時間と重要な転換点について軽くまとめます。先の解説に少しだけ関わってくるので目を通していただけると嬉しいです👀


『あなたと私と私たちの夢』

 

2期7話における使用時間(dアニメストア基準)

15:58〜19:22

=204秒

 

サントラのCD収録時間

0:00〜2:41 (余韻を除く終了時間2:37)

=161秒(157秒)


楽曲の転換点

0:00〜鉄琴の単音から始まる

0:14〜ヴァイオリン(ストリングス)が入ってくる

0:39〜ピアノが入ってくる

1:11〜笛(フルート等)が入ってくる

1:49〜2:38全ての音が重なり合い、ハーモニーを奏で始める


重要な箇所はここになると思います。

サントラに収録されている時間を明らかにオーバーしている7話ではどんな構成になっているのか?

ここからはアニメの内容に合わせて解説していきます。

 


・2期7話における『あなたと私と私たちの夢』


今度は2期7話での使用された『あなたと私と私たちの夢』を上の転換点に当てはめて見ていきましょう。


15:58〜16:52

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このシーンでは紫苑女学院のステージの前で同好会のみんなが栞子ちゃんに自分の夢を叶えて欲しいと伝えるところです。

始まりの鉄琴しか流れていないシーンでは同好会のメンバーしか映されてませんが、栞子ちゃんが映った瞬間にヴァイオリンが鳴り始めます。

同好会→鉄琴、栞子→ヴァイオリンと表していると捉えてもいいかもしれませんね。

ここではヴァイオリンが入ってくる部分から8小節のところを15小節に延長されているため、本来39秒のところ48秒になっています。


16:52〜17:24

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栞子ちゃんの見たステージにはラブライブ!の本戦には出られず夢破れた時の薫子さんが出てきます。

お気づきかもしれませんが、薫子さんの姿が浮かんだと同時にピアノが流れ出したのです。

栞子ちゃんの中で泣いていた姉を見て夢を諦めた瞬間を思い出させる悲しさを含んだ音色と感じました。

CDで収録された部分だと0:39〜1:11のところです。

 


17:24〜18:34

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そして、今の薫子さんが登場します。

ここではピアノが追加された0:39からもう一度同じフレーズが流れはじめます。

薫子さんのラブライブ!で感じた悔しい気持ちも間違いではなく、だけどそれ以上にスクールアイドルをやって良かったという気持ちも知ることが出来たんですよね。

0:39〜1:11ピアノが追加 悔しかった気持ち

1:11〜1:49  笛ものが追加 やって良かった気持ち

2つの音の追加は薫子さんのスクールアイドルをやっていた当時の気持ちと今の気持ちの両方を受け取ったから音としても前に進んだのだと思います。


18:34〜19:22

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薫子さんの今の想いを聴いた栞子ちゃんがスクールアイドルとしてステージに立つ決心をするシーンです。

鉄琴もヴァイオリンもピアノも笛も全ての音が重なり合う音は『あなたと私と私たちの夢』のタイトルそのものを表しているように感じます。

同好会も薫子さんもそして栞子ちゃん自身もスクールアイドルになって欲しいという夢を叶える想いが重なり合ったことを音で表現しているのだと思います。

1:49からの音はどこかオルゴールのように聴こえて、『EMOTION』のステージにもある歯車を連想させるものになっていると感じました。

 

これが2期7話における『あなたと私と私たちの夢』に込められた意味だと私は感じました。

スクールアイドルフェスティバルというみんなの夢を叶える場所で、栞子ちゃんのずっと願っていた夢が叶うためには同好会があることも薫子さんの存在も栞子ちゃんの勇気もどれも必要だったことを表していた劇伴のひとつです。

 


・これまでの『あなたと私と私たちの夢』


ここからはオマケコーナーです。

この劇伴は1期の1話、3話、8話で使用されていましたが、今までイマイチ理解できてない劇伴の1つでした。

今回の2期7話を経て、曲の編成を通して解釈を自分の中で深められたので少しだけ書いていきたいと思います。

 


○1話

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使用された時間

15:14〜16:08 =56秒

0:00〜0:46+2:30〜2:38   

 


侑ちゃんがスクールアイドル同好会が廃部となった現実を受け止め、夢を見つけることを諦めてしまうシーンです。

曲の編成としてはイントロからピアノが入ってすぐにアウトロになります。

「夢を追いかける人を応援できたら、私も何かが始まる そんな気がしたんだけどな」

という言葉通り、スクールアイドルを応援して自分の夢が始まる予感を諦めたような編成になっていますね。

ピアノが1小節だけ流れるというのも、後にピアノを始めた侑ちゃんにとっての予感に感じとれます。

 


○3話

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使用された時間

12:49-14:24=85秒

1:03-2:38 =85

 


せつ菜ちゃんがスクールアイドルをやめてもいいのか?と問われた際にみんながいやだと言ったシーンです。

せつ菜ちゃんに惹かれた侑ちゃんと歩夢ちゃん、対立をしてしまった時になにも出来なかったエマちゃん達、

そしてせつ菜ちゃんと直接対立したかすみちゃんの全員がやめて欲しくないという1つの気持ちになった時に音が重なり合ったのです。

音の編成としてもかすみちゃんが話しだす13:36に音の重なりが起こります。

全員の気持ちの一緒の方向になることがこの劇伴の重要なポイントなのかもしれませんね。

 


○8話

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使用された時間

11:37-12:40=63

0:00-0:39 + 0:47-1:11

 


自分をさらけ出せないという悩みを持ったしずくちゃんの元へかすみちゃんが走りだすシーンです。

しずくちゃんの悩みに対して行動をする姿は【あなた】であると思います。

ここでは不自然に0:39〜0:47までの間が抜かれた使われ方をしています。

私の解釈ではピアノ→侑ちゃんを表しており、侑ちゃんではない【あなた】の形を表しているようにも感じました。

また、曲後半の音の重なり合いが流れないのはしずくちゃんとかすみちゃんの2人だけの関係を【あなた】【私】という部分に落とし込んでいるのではないでしょうか?

しずくちゃんが前に進むためにはかすみちゃんという自分をさらけ出す決断を肯定してくれる存在が必要だという劇伴になっていると思います。

 


・おわりに

『あなたと私と私たちの夢』という劇伴1本で記事を書いてみました。

画像ブログと同じシーンをピックアップして別の視点から書いて、魅力の詰まった大好きなお話だったと改めて感じました。

2期7話を見て記事に書いてあったことだ!っと頭の片隅に思い浮かべていただけたら嬉しいです😌

作中同様スクールアイドルフェスティバルはまだ終わりじゃないです!


第8話【虹が始まる場所】

個人的には虹ヶ咲の核心をついてくるような内容ではないかと震えながら楽しみにしています。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

おまけ、

今回の記事で発生した謎の計算式

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