透明な青さと翠いカナリア

 

こんにちは、ぎぬまです。

 


更新頻度が以前より若干アゲアゲ🕺な感じがするこのカンジョウブンです。

 


さて今回の話ですが、

単刀直入に27章のメイン楽曲である

三船栞子ちゃんの【翠いカナリアが自分の中で結構パンチラインになっており今回書きます。

ステージ演出を主軸について書きます。

※なので27章をクリア、翠いカナリアのMVを見ていることを前提に書いていくので、もしまだだよーって方はスクスタを今すぐプレイしにいきましょう!

 


では早速ですが、参ります。

 


・籠の中の鳥と栞子が見る世界

 


さて、今回のステージですが特に印象的なものはやはり後ろの鳥籠の表現ではないでしょうか?

 


そんな鳥籠

主に3つの表し方をしていたと思います。

 

1.教会のステンドグラスのような模様と映る鳥

 

 

2.格子の檻の中にいる様々な角度の鳥

 


3.羽ばたいた鳥の羽と真っ直ぐ伸びた光

 


全てにおいて"視点のとり方"が面白いと感じました。ちょっと1つずつ思ったことを上げていきたいと思います。

 


1.ステンドグラスと鳥

・鳥籠という枠の中にビッシリと埋められたステンドグラスと鳥の模様

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見た時に思ったのは色とりどりに映るステンドグラスを檻の中から鳥が見つめている様子です。

【外というキラキラとした世界を鳥という視点からみてる景色】

を表しているように思いました。

 


この表現は栞子ちゃん自身も初めてすること、知らなかった景色、特に"スクールアイドル"を見る視点がこのキラキラとした色とりどりのステンドグラスのような世界が見えていたのだと思います。

 


また、ステンドグラスにはその特性で明るい外からの光を受けたものを暗いところで見ると鮮明に模様が見えます。(一般的な教会を想像してみてください。)

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それは、スクールアイドルの世界を楽しいと言っていた薫子さんを見てたスクールアイドルを始める前の栞子ちゃんにとってあまりにも眩しい光だったのかもしれませんね。

 

 

 

2.檻の中の様々な角度の鳥

・Bメロ部分にあたるところで先程までの後ろの籠のステンドグラスが無くなり、暗い色と様々な角度の鳥が映ります。

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これは先程の鳥の目から見る視点とは違い、籠の外から自分の目で籠の中の鳥を見ているように思いました。

 


ただ、この視点は私たち第三者の客観視として見れば…です。

もしこの鳥を栞子ちゃんに表しているのであれば、栞子ちゃん自身が鳥である自分を様々な角度で見つめているようにも見えます。

 


姉に対しての感情をどうしたらいいのか分からない自分に対してたくさんの角度で向き合った栞子ちゃん自身がこの表れではないかと思います。

 


3.羽ばたいた鳥の羽と真っ直ぐ伸びた光

 


サビの瞬間、鳥は羽を広げ、舞い飛び立っていきました。

そして見えたものは虹を円に走る一筋の光。

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これはまた最初の鳥目線になったと思います。

飛び立ちは1つの成長と表していると思っています。

最初のステンドグラスから見た景色とは違う、まっすぐな光を追いかけていくその視点は栞子ちゃん自身がスクールアイドルとしてやりたいことを追いかけて走り出したものだと思いました。

そして光の周りに円を成している虹こそがステンドグラスから見えた虹そのものに自分もなっていると感じました。

 


この鳥籠1つでも栞子ちゃんのことを表す凄く素敵なステージ演出だと感じました。

 


また、中の鳥以外に籠に絡みつく植物も少し印象的でしたね。

これも2つ意味があると思います。

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1つ目が絡みつくを表現する"しがらみ"のようなもの

やはり、姉という存在自体にすごくモヤモヤとして気持ちをもっていた栞子ちゃんにとっては歌詞にもある「酷く絡みつく糸」と同じような意味を持っていると思いました。

 


そして2つ目がツル植物であることから"成長"を表していると感じました。

 


スクールアイドルとして、そして妹としての栞子ちゃんは薫子さんにとってはもう立派に成長をしている。そんな姿も表しているように感じました。

 


・まっすぐ系スクールアイドルの歌詞

 


次は歌詞のピックアップ…

というより栞子ちゃんらしいなと感じた歌詞があります。

 


「答えもなくずっとずっと我慢してた」

 

「昨日までの私は いない いない いない いないから」

です。

 


繰り返して使う言葉はどれくらいの想いが強いのかを表していて、とても我慢していたことも強調されるということ。

 


それ以上に今までの私よりも成長した姿を見せることをいないという言葉4回で表しています。

 


その繰り返しの表現は相手へと気持ちをまっすぐに伝える、栞子ちゃんらしい歌詞だと感じました。

伝える相手へ向く方向がまっすぐだからこそこの歌詞の強みが出ると感じました。

翠いカナリアは姉の薫子さんに向けての曲であり聴いた薫子さんは、妹の三船栞子ではなく、スクールアイドル三船栞子として届いたものなのだと感じました。

 


・幸せの翠いカナリア

 


曲名である「翠いカナリア」、特徴のある曲名だと思いました。

 


先程の鳥籠の話からも鳥の話がありましたが、童謡の「かなりや」から取られていて"ひ弱な鳥"というイメージがこのカナリアには定着され

籠の中の鳥=カナリア

とまで言われてます。

 


ですが、実際のカナリアはひ弱な鳥ではなく立派に生きるものでそれもまた27章の薫子さんからみた栞子ちゃんの見方とも重なっていると感じました。

 


そして、翠いというワードもまた栞子ちゃんらしいですよね。

まず、一般的な使われ方として"あおい"という宛て方はあまり使用されません。

翡翠の"すい"だったり、色としての"みどり"という読まれ方がされます。

その中で"あおい"というワードにはやはり

「幸せを呼ぶ青い鳥」という逸話としての面があると思いました。

 


栞子ちゃんの目指す

【誰もが幸せになれる世界】

それはスクールアイドルを始めた時からある栞子ちゃんの想いです。

 


その世界を作っていくために、やがて誰かの背中を押す日がくると始めた栞子ちゃんは、空へと羽ばたき誰かに歌で届けるそんな存在へとなっていく本当に【幸せを呼ぶ翠い鳥】になったのだと思います。

 

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・終わりに

「翠いカナリア

ファーストインプレッションと強い衝撃で書き連ねたものでしたが、いかがだったでしょうか?

栞子ちゃんの新曲ということもあり、まずは本当に嬉しかったというのが感情として溢れました。

この曲を経て栞子ちゃんの更なる成長や期待も上がります。

なにより、応援したくなるそんな子だと思います。

フルはどんな形なのか、ライブではどのようになるのか今からもワクワクしちゃいます。

 


そんな期待を締めに

ご拝読、誠にありがとうございました。